バングラデシュ空軍機が首都の学校に墜落、少なくとも20人死亡

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バングラデシュ空軍の訓練用ジェット機が21日、首都ダッカの学校に墜落し、少なくとも20人が死亡、170人以上が負傷した。
訓練機が墜落したのは、ダッカ北部ウッタラ近郊にあるマイルストーン・スクール・アンド・カレッジ。訓練機は2階建ての建物を直撃し、大規模な火災が発生した。あたりは濃い煙に包まれた。
バングラデシュ軍はフェイスブックに声明を投稿。21日午後1時過ぎに訓練のために離陸したF-7ジェット機1機で、機械故障が起きたと説明した。空軍によると、操縦士1人も死亡した。
軍の声明によると、訓練機の操縦士タウキル・イスラム大尉は機械故障が発生した後、人口がより少ない地域に機体を移動させようとした。機体は首都ダッカの空軍基地を離陸した直後だった。
軍は事故原因を調査するための委員会を設置したと、声明で付け加えた。
国立熱傷・形成外科研究所の医師によると、50人以上がやけどで搬送され、その多くが重体だという。
被害者の多くは、授業を終えたばかりの生徒だった。保健省によると、死者のうち17人は子供だった。
この学校には4歳から18歳までの生徒が通っている。
同校の教員レザウル・イスラム氏は、当該機が建物に「直撃」するのを目撃したと、BBCバングラ(ベンガル語)に話した。
同じく教員のマスード・タリク氏は、爆発音を聞いたとロイター通信に話した。「振り返ると、炎と煙しか見えなかった。(中略)ここには保護者や子供たちが大勢いた」。
「親友が目の前で死んだ」
10年生(日本の高校生に相当)の男子生徒は、試験を終えて校舎を出た直後に航空機が建物に衝突するのを「目の前で見た」と証言。親友が目の前で亡くなったと語った。
訓練機が墜落したのは、試験を終えたファルハン・ハサンさんと複数の友人が、話をしながら教室を離れた時だったという。
ハサンさんは、おじと父親と一緒にBBCバングラの取材に応じた。
「航空機が燃えながら、目の前で建物に衝突した」と、ハサンさんは述べた。「試験会場で一緒だった親友が、自分の目の前で死んだ」。
「目の前で(中略)航空機が親友の頭上を飛んで行った。学年末だったので、校内ではたくさんの保護者が、低学年の子供たちが教室から出てくるのを待っていた。(中略)航空機はその保護者たちも巻き込んだ」

事故から数時間後の墜落現場をとらえた複数の画像では、多くの救急隊が焼け焦げたがれきの中で生存者を探し出そうとしたり、周囲の建物の屋上から大勢の人がその様子を見守っているのがわかる。
大勢が四方八方へと走って逃げようとする中、救急車や自発的に救助活動に加わる人々は、負傷者や多くの遺体を学校から運び出そうとした。
現場では、少なくとも30台の救急車が被害者を搬送していた。
現場で情報を求めていた女性は、事故直後に息子から電話があったものの、それ以来音沙汰がないとBBCに話した。
負傷者はダッカ市内の7つの病院で治療を受けていると、保健省は説明した。
ウッタラ・アドゥニク医科大学病院の当直医は、負傷者の大半は10歳から15歳の子供で、ジェット燃料による火傷を負っていると述べた。
ダッカの国立熱傷・形成外科研究所には、親族に関する情報を切実に求める人々や、献血希望者が殺到した。
8歳のおいが墜落事故で死亡したというシャー・アラムさんは、「私の最愛のおいは今、遺体安置所にいる」と話した。おいのタンヴィル・アフメドくんは、墜落現場となった学校に通っていた。
アラムさんは、アフメドくんの父親である自分の弟の腕に手を添えていた。アフメドくんの父親は、「息子はどこだ?」と繰り返していた。

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バングラデシュ暫定政府の最高顧問ムハマド・ユヌス氏は、事故原因の調査と「あらゆる支援の確保」に向けた「必要な措置を講じる」方針だと述べた。
「これは国民にとって深い悲しみの瞬間だ。私は負傷者の早期回復を願っている。関係する病院を含むすべての当局に対し、この事態に対処するため最大限の対応を取るよう指示する」と、ソーシャルメディアに投稿した。
バングラデシュ暫定政府は22日に国として喪に服すとし、全国で半旗を掲げると発表した。
(追加取材:アレックス・クライダーマン、ティファニー・ウェルトハイマー)







