米ミシガン州のモルモン教会で銃撃・放火、少なくとも4人死亡

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ナディーン・ユーシフ
ミシガン州グランドブランクで28日午前、男が教会に車で突っ込み、銃を乱射する事件が起きた。男は発砲後に教会に火を放った。警察は、この事件で少なくとも4人が死亡し、複数人が負傷したと発表した。
当局によると、事件は、デトロイトの北西約100キロに位置するグランドブランクの末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の教会で、日曜礼拝の最中に起きた。教会には当時、数百人が集まっていたという。
容疑者は教会の駐車場で警察に射殺された。捜査当局は、実行犯の身元を、ミシガン州バートン出身のトマス・ジェイコブ・サンフォード容疑者(40)と発表した。
当局は「標的を定めた暴力行為」として事件を捜査している。犯行動機は今のところ不明だという。
グランドブランク郡区警察のウィリアム・レネ署長は28日の記者会見で、2人が銃撃されて死亡したと明らかにした。
署長はその後、さらに2人の死亡が確認されたほか、「数人」の安否が分かっていないと説明したが、具体的な人数は明らかにしなかった。火災によって甚大な被害を受けた教会については、28日夜の時点で「確認作業」が続いているとした。
銃撃犯は28日午前10時25分ごろ、車で教会に突っ込んだ。当時は「数百人」が礼拝に参加していたと、本部長は先に説明していた。
署長によると、男はアサルトライフルで「教会内にいる人々に向けて複数回発砲した」。
警察は直ちに現場に駆けつけ、「特定の人物と銃撃戦を繰り広げ、容疑者を無力化した」と、本部長は付け加えた。容疑者は発生から8分後の午前10時33分に射殺された。
警察は「火災がいつ、どこで、どのように発生したのかを特定しようとしている段階」だと、署長は述べた。
当局によると、容疑者は燃焼を促進させるものを使って火災を起こしたとみられる。ガソリンを使った可能性が高いという。
レネ署長は、事件発生時に教会内で子どもたちを保護した礼拝者たちの「勇敢な行動」を称賛した。
捜査当局は容疑者が所有する物件を家宅捜索し、携帯電話の記録を調べるなど、動機を解明しようとしている。
米連邦捜査局(FBI)が捜査を主導し、危機対応チームや爆発物処理班などを現場に派遣したと、FBIデトロイト支局で特別捜査官を統括するルーベン・コールマン氏は述べた。
ミシガン州警察のキム・ヴェッター報道官は記者団に対し、ほかの複数の場所で爆破予告があり、警察が対応にあたっていると述べた。
「我々は(爆破予告に)対応し、これらの場所の安全を確認した」
末日聖徒イエス・キリスト教会は声明で、礼拝中に銃撃があり「複数の人が負傷した」と発表。「巻き込まれた全ての人のために平和と癒しを祈っている」とした。
グランドブランクの警察によると、100人のFBI捜査官が派遣され、捜査を支援している。
ドナルド・トランプ大統領は事件について報告を受けたとしたうえで、FBIが連邦捜査を主導することを認めた。
トランプ氏は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「これはアメリカのキリスト教徒に対する、新たな標的型攻撃だ」と投稿した。
パム・ボンディ米司法長官は、教会で起きた「恐ろしい銃撃と火災と思われる」事案について報告を受けたとソーシャルメディア「X」に投稿した。
長官は、「礼拝の場でのこのような暴力行為に、胸が張り裂ける思いで、ぞっとする」とし、「この恐ろしい悲劇の犠牲者のために、私と一緒に祈ってください」と呼びかけた。
ミシガン州のグレッチェン・ウィトマー知事は、「いかなる場所での暴力行為、とりわけ礼拝の場での暴力行為は許されない」と事件を非難し、状況を注視していると述べた。
モルモン教徒の政治家として特に有名なミット・ロムニー元上院議員(ユタ州選出)は、銃撃事件を「悲劇」と形容し、「私の兄弟や姉妹、そして彼らの教会が暴力行為の標的となっている。癒しと慰めのために祈っている」と述べた。






