ガザ地区で複数死亡、イスラエルの空爆のためと現地当局

両手で顔を覆い、白い車に寄りかかり嘆く若者

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画像説明, パレスチナ人の葬儀で嘆く人。ガザ地区の医療関係者によると、イスラエル軍の攻撃で8日に多数が死亡したという(8日、ガザ地区南部ハンユニス)

パレスチナ・ガザ地区の現地当局は、8日までの24時間のうちに、イスラエル軍の空爆により複数人が死亡したと発表した。ガザの民間防衛隊は、子供4人を含む少なくとも計8人が死亡したとしている。また現地医療関係者の話としてロイター通信は、少なくとも計11人が死亡したと伝えた。

民間防衛隊のマフムド・バッサル報道官はAFP通信に、ガザ南部に避難した人たちのテントがドローンに攻撃され、子供3人を含む4人が死亡したと話した。さらに、北部ジャバリアの難民キャンプ近くでは11歳の少女が殺害されたほか、多くの住民の避難先になっている学校も攻撃され、1人が殺害されたという。

また、南部ハンユニス近くへのドローン攻撃で男性1人、中部デイル・アル・バラフでも男性1人がイスラエルの空爆で殺害されたという。

ロイター通信は現地の医療関係者の話として、ガザ市ザイトゥン地区でも複数の死者が出ていると伝えている。

イスラエル国防軍(IDF)は、情報を確認中だと述べた。

IDFは同日、これに先立ち、ガザ市周辺からイスラエルに向けて飛翔体が発射されたものの、ガザ地区内に落下したと述べた。軍はその後、「発射地点を正確に攻撃した」と述べた。

ガザのイスラム組織ハマスが運営する同地区の保健省によると、アメリカが仲介した停戦が10月10日に発効して以来、イスラエル軍はガザで少なくとも425人のパレスチナ人を殺害している。

ガザ地区での現在の停戦合意によって、IDFとハマスの戦闘の大部分は停止している。しかし、イスラエルとイスラム武装組織ハマスは互いに、相手が停戦合意に違反していると非難し合っている。

破壊された複数階の建物や積みあがるがれきの前を、自転車で通る人

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ドナルド・トランプ米大統領が仲介した22項目からなるガザ和平計画は現在、第1段階にある。これに基づき、2023年10月7日のハマスによるイスラエル南部攻撃で拘束されたイスラエル人の人質のうち生存者が、イスラエルの刑務所に拘束されていたパレスチナ人との交換で解放された。

しかしその後、計画の遂行は停滞している。死亡した人質の一部の遺体は返還されたが、1人の遺体がまだ返還されていない。

合意された計画の第2段階では、ハマスの武装解除が求められている。

トランプ大統領は昨年12月末、ハマスが「すぐに」武装解除に応じなければ、「地獄を見ることになる」と述べた。しかしハマスはこれまでのところ、これに応じていない。

計画の第2段階では、ガザに技術官僚による政府が置かれ、ハマスは武装解除し、イスラエル軍は撤退することになっている。その後、ガザの再建が始まる。

しかし、この計画については、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が計画の進行を遅らせ、イスラエル軍の撤退前にハマスの完全武装解除を優先させようとするかもしれないという意見もある。

ネタニヤフ首相は、パレスチナ人の政治的未来の問題に真剣に取り組むことを避けていると、批判されている。

ハマス幹部たちは、完全な武装解除は、独立したパレスチナ国家樹立に向けた進展と並行して行われるべきだとしている。