トランプ氏、韓国への関税を25%に引き上げると発表 協定不履行と批判

ダークスーツにネクタイ姿のトランプ氏と李氏が横並びに立ち、そろって斜め右方向を見ている

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画像説明, アメリカのドナルド・トランプ大統領(左)と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領(2025年10月、韓国・慶州)

アメリカのドナルド・トランプ大統領は26日、韓国からの輸入品に対する関税を25%に引き上げると発表した。韓国が昨年の貿易協定を「履行していない」と非難している。

トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、韓国の自動車、木材、医薬品などさまざまな製品に対する関税と「その他すべての相互関税」を15%から25%に引き上げると述べた。

また、「私たちが合意された取引に沿って関税を引き下げるために迅速に行動した」のに、韓国の議員らは協定の承認に時間をかけているとした。

韓国は、アメリカの今回の決定について正式な通告を受けていないとし、米政府との緊急協議を望むとしている。

さらに、現在カナダを訪問中の金正官(キム・ジョングァン)産業通商相が早急に米ワシントンを訪れ、ハワード・ラトニック米商務長官と会談する予定だとしている。

韓国とアメリカは昨年10月に関税交渉で合意。韓国がアメリカに3500億ドル(約54兆円)を投資し、その一部は造船に充てられるとした。

その翌月には、韓国が協定の承認手続きを開始すれば、アメリカが一部の製品への関税を引き下げることで合意した。

協定は昨年11月26日に韓国国会に提出され、現在も審議が続いている。現地メディアは、2月に可決される見通しだと報じている。

米外交政策の「てこ」

トランプ氏は、大統領2期目の外交政策の「てこ」として、関税をたびたび利用してきた。

今月24日にもカナダに対し、中国と貿易協定を結ぶなら100%の関税を課すと脅した。

中国当局は26日、カナダとの「戦略的パートナーシップ」協定は他国を貶めることを意図したものではないとした。

トランプ氏は16日には、デンマーク自治領グリーンランドの領有計画に反対する欧州8カ国に追加関税を課すと表明した。その後、「将来の合意」に向けて進展があったとして、この脅しを引っ込めたが、アメリカと、デンマークやその他の北大西洋条約機構(NATO)同盟国との関係は緊張した。