スペイン総選挙、保守派野党が勝利も過半数届かず 与党も祝賀ムード

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スペインで23日に行われた総選挙で、保守派の野党・国民党(PP)が第1党となった。アルベルト・ヌネズ・フェイホー党首は勝利を宣言したが、政権樹立に必要な結果は得られなかった。
国民党は前回選挙から大きく議席を伸ばし、136議席を獲得。しかし、極右政党VOX(ボックス、33議席)と連立しても、過半数の176議席には届かない状況だ。
フェイホー党首は保守派の支持者に対し、「スペイン国民は、我々が第2勢力から第1政党になったことを知っている」、「スペインで不安な時代が始まらないことを願っている」と述べ、政権を作ることが自分の義務だと語った。
一方、122議席で第2党となった与党・社会労働党(PSOE)も、2議席増やしている。
ペドロ・サンチェス首相は、「この4年間で実現した進歩の全てを、完全にひっくり返そうとした反動勢力は失敗した」と述べた。
年内にも選挙が再び行われる公算が高くなっていることから、PSOEや左派連合SUMARも勝利ムードに包まれている。
両党が選挙での成功を主張する中、今回の選挙は結論の出ない結果となった。
有権者は今回の選挙の重要性を察知し、投票率は70%を超えた。一部の地域で40度を超える暑さの中、水着姿で、ビーチ用の荷物を持って投票に向かう人たちもいた。

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右派はサンチェス氏について、法の抜け穴が見つかった性的同意に関する法律のほか、人工妊娠中絶やトランスジェンダー人々の権利に関する改革をめぐって非難を繰り返してきた。
また、カタルーニャ州やバスク州のナショナリストから支持を得ている点についても批判。こうした勢力と譲歩することで、スペインの領土の一体性が脅威にさらされるとしている。
しかし、PPの勝利にも関わらず、サンチェス氏が政権を作る可能性はまだ残っているという意見もある。
だが、その可能性は非常に低く、分離派の支持を確保するためには、以前よりもさらに踏み込む必要がある。また、カタルーニャ独立を支持する強硬派政党「ジュンツ・パル・カタルーニャ」の支持も必要だが、ジュンツはサンチェス氏を支持していないようだ。
一方、PPと連立する可能性のある極右VOXは第3党の地位を維持。しかし、反移民や反フェミニズムを掲げる同党は前回選挙から大きく議席を減らしており、左派連合SUMARとの差はそう大きくない。







