ロシア駐英大使、西側のウクライナ支援に警告 「戦争をエスカレートさせる」

ロシアのアンドレイ・ケリン駐英大使がBBCのインタビューに応じ、西側諸国によるウクライナへの兵器供給について、戦争をかつてないレベルに深刻化させる危険性があると警告した。
ケリン氏はBBCのローラ・クンスバーグ記者とのインタビューで、「ロシアはウクライナの16倍の面積と、膨大な資源がある」と主張。
まだ「非常に真剣な行動」を取ることが可能であり、戦争に「新たな局面」が訪れかねないと警告した。
そして、紛争がどれだけ続くかは、「NATO(北大西洋条約機構)諸国、特にイギリスが進めている、戦争をエスカレートさせる取り組み次第だ」と持論を展開。
「もちろん、このエスカレーションは遅かれ早かれ、私たちが必要とせず、望んでもいない新たな局面をもたらすかもしれない。私たちは明日にでも平和を実現できる」と述べた。
ロシアには「莫大な資源」があるとのケリン氏の主張は、同国軍は装備が乏しく、訓練も不十分だとする複数の現地報告と矛盾している。
ケリン氏は、そうした報告内容を否定。同時に、ロシアの「特別軍事作戦」はウクライナに挑発された結果だと、根拠のない主張を繰り返した。
戦争犯罪をめぐっては
ロシアはすでにウクライナで1年以上戦闘を続けており、戦争犯罪の証拠も各地で見つかっている。
国連の公式報告書がロシア側による拷問やレイプ、子どもの強制移送を記述しているとクンスバーグ記者が指摘すると、ケリン氏はウクライナ軍も民間人に対する犯罪を犯したと反論した。
同記者によると、ウクライナ軍による人権侵害の証拠も少数存在しているが、ロシアの虐待の規模は範囲が広く、しっかりと記録されていて疑いの余地がないという。
インタビューで同記者が、ロシアは自らの行動やひどい虐待行為の繰り返しについてうそをついているのではないかと問うと、ケリン氏は失礼な質問だと述べた。
ウクライナ東部ドニプロで26日にあったミサイル攻撃については、「問題は9年間も銃撃が続いていることであり、ルハンスクやドネツクなどでは毎日銃撃となっている」と述べ、西側メディアはウクライナ軍による行為を無視していると主張した。
このインタビューと同じころ、ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニロフ書記は別のBBC記者とのインタビューで、同国軍のロシア軍に対する反転攻勢は準備が整っていると述べた。











