タンザニアで旅客機がヴィクトリア湖に墜落、少なくとも19人死亡
アツマン・ムツルヤ&アルフレッド・ラステック、BBCニュース・スワヒリ語(ダルエスサラーム)

画像提供, Charles Mwebeya TBC
タンザニアで6日、民間旅客機がヴィクトリア湖に墜落し、少なくとも19人が死亡した。
この旅客機を運航している同国の「プレシジョン・エアー」によると、搭乗していた43人のうち24人は救助されたという。
最大都市ダルエスサラームからムワンザ経由でブコバに向かっていた「ATR-42」型機は、現地時間午前8時50分ごろ、ヴィクトリア湖畔のブコバ空港に着陸寸前で墜落した。悪天候が原因だという。
墜落したのが岸に近い場所だったため、救助隊は歩いて飛行機まで近寄り、中に残っていた乗客を助け出した。
事故当初、機体はほぼ水に沈んでいたが、救助隊が縄を使って機体を岸近くへ引き寄せ、機体の一部を水面から出すことに成功した。
ブコバ空港で出発便を待っていたアブドゥル・ヌリさんは、機体がアフリカ最大の湖に落ちていくのを目撃した。
「みんなショックを受けていた。人々はパニックになり、泣いたり叫んだりする人もいた」と、ヌリさんはBBCに語った。
「家族の到着を待っていた到着ロビーの人々もパニックになっていた」
ヌリさんは、墜落現場に最初に到着した漁業従事者らと話をしたという。墜落後に乗員が飛行機の後方の扉を開けたので、漁業従事者らは中に入って乗客を救出できたという。

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墜落した旅客機に乗っていたリチャード・コンバさんはBBCの取材に対し、着陸の直前に天候が悪化したため、パイロットが飛行機の航路を変えざるを得なくなったのだと話した。
「すぐに着陸すると案内があったが、機体が大きく揺れた。気づけば湖の中にいた」
「機内に水が入って来て、前方に座っていた人たちが見えなくなってしまった。私の座席は後方だったが、後ろにいた人はみな、外に出ようと必死だった」
「外に出てもボートはなかった。救助隊が来るまですごく時間がかかったが、来たボートもカヌーで、良いものではなかった」
コンバさんは、1隻に多くの人が乗ろうとしたので「怖かった」が、すぐに他の救助船が到着したと述べた。
パイロットはのちに死亡か
タンザニアのカシム・マジャリワ首相は、救助された乗客は病院に搬送されたが、重傷者はいないと説明。「だが、ショックを受け不安になっている」と述べた。
また、現場を訪れ、墜落の全体像を突き止めるため大規模な調査を行うと話した。
一方、パイロット2人は事故後、地元の当局者と話していたが、首相によると、その後亡くなった可能性があるという。
「まだ遺体の身元確認を行っているが、パイロットも亡くなった可能性が高い」と首相は話した。
ブコバ空港は当面、閉鎖されるという。
タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領も被害者に哀悼の意を述べ、救出活動が続く中での冷静な対応を呼びかけた。
プレシジョン・エアーはタンザニア最大の民間航空会社で、ケニア航空が一部保有している。1993年の創立以降、国内や近隣国に運航している。






