ソマリア首都で武装勢力がホテル襲撃、20人以上死亡 人質ら106人救出

画像提供, Reuters
ソマリアの首都モガディシオで19日夜、武装勢力アルシャバブがホテルを襲撃し、21人が死亡した。同国の治安部隊は21日、ホテル内に閉じ込められていた106人を救出したと発表した。
襲撃者たちは爆発物を使ってモガディシオのハヤット・ホテルに侵入し、暴力的にホテルを占領。約30時間立てこもった。
ソマリア保健省は21人の死亡が確認されたと発表した。事件発生から一晩で、ホテルを奪還するための戦いは終わったと、当局は説明した。
武装勢力アルシャバブが犯行声明を出した。
ソマリア警察のアブディ・ハッサン・モハメド・ヒジュラ司令官は、襲撃現場近くで行われたブリーフィングで、「ホテルでの作戦が真夜中に終了したことを全てのソマリア国民にお伝えしたい」と述べた。
「罪のない人々がここで命を落としたことは衝撃的だ。(中略)治安部隊は1人ずつ、または集団での救出にあたっている」
アリ・ハジ・アダン保健相は、公式な集計が行われる前に遺族が遺体を回収した可能性があるとし、死者数は今後増えるおそれがあると話した。また、117人が負傷し、そのうち15人が重体だと付け加えた。
19日夜から20日にかけて武装勢力と治安部隊が激しい戦闘を繰り広げ、ホテルの大部分は破壊された。複数の映像では、ホテルの屋根から煙が立ち上り、複数回の爆発が起きたことが確認できる。
「銃声や爆発音と隣り合わせだなんて本当にぞっとする。モガディシオで目の当たりにした中で最も恐ろしい出来事の1つだ」と、ソマリアの国家情報機関の元副長官アブディサラム・グルド氏はBBCに語った。
警官の1人はロイター通信に対し、襲撃犯は19日夜、ホテルへのアクセスを確保するため2台の自動車爆弾を使ったと説明。正面の防壁と門を狙ったものだったとした。
最初の攻撃の後、アルシャバブ系のウェブサイトは、連邦政府の職員がよく集まるホテルに武装集団が「強引に侵入」し、「銃を乱射」しているとした。
治安部隊は何時間もの間ホテルの上階へアクセスできずにいた。武装集団が階段を爆破したと報じられたほか、何人の人質をとっているかもわからなかった。
アルシャバブと政府の対立
武装勢力アルカイダ系のアルシャバブは、ソマリア連邦政府と長年にわたり対立している。
ソマリア南部と中部の大部分を支配しているが、モガディシオを拠点とするソマリア政府の支配地域にも影響を拡大させている。
ここ数週間では、アルシャバブに属する戦闘員がソマリアとエチオピアの国境沿いの標的にも攻撃を行っており、新たな戦略を取っている可能性が懸念されている。
アルシャバブが首都で攻撃を行ったのは、5月にハッサン・シェイク・モハムド氏が新大統領に選出されてから初めて。
これまでホテルやレストランが頻繁に標的にされている。モガディシオでは2017年10月、市内で最も交通量の多い交差点で爆発物が詰め込まれたトラックが起爆され、500人以上が死亡する最悪の攻撃が起きた。
この攻撃への関与をほのめかす武装集団はいなかったが、特派員たちは、全ての状況を勘案するとアルシャバブが関与しているとみられるとしている。
モガディシオでの追加取材:モハムド・アブディアジズ・アブディサマド






