【北京冬季五輪】 選手らの検査ルールを緩和 隔離期間も短縮

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中国・北京で新型コロナウイルスの感染者が増加する中、北京冬季オリンピックの大会組織委員会は25日、出場選手らに適用するウイルス検査の要件を緩和した。
今回の変更により、北京入りする大会参加者は新型ウイルスに感染していない「ウイルス・フリー」とみなされやすくなる。
北京五輪は2月4日に開幕する。今月4日以降、中国に到着した選手や関係者、報道陣など約3000人のうち、106人の陽性が確認されている。
大会は外部との接触が遮断されたバブル(安全圏)内で行われる。この閉ざされた空間の外では、北京の人々がより厳しい制限や新たなロックダウンに直面している。
北京の豊台区では今週初め、地元で感染した患者が数人確認されたことを受け、住民約200万人にウイルス検査が命じられた。
発熱や咳の症状で市販の治療薬を購入した地元住民も、購入後3日以内に検査を受けるよう指示された。
「感染ゼロではなく、感染拡大ゼロ」
中国政府は「ゼロCOVID」戦略をとり続けており、当局は北京五輪の開幕を前に、小規模な感染流行を食い止めようとしている。
ただ、大会関係者によると、さらに感染者が出ることが予想されるという。2022年北京五輪のIOC医療専門家パネルで座長を務めるブライアン・マクロスキー博士は、23日のメディアブリーフィングで、大会主催者は「感染ゼロ」ではなく「感染拡大ゼロ」を目指していると語った。
主催者側が陽性者を迅速に発見・隔離することが課題だと、マクロスキー氏は述べた。
ところが大会関係者は25日、新型ウイルスが蔓延(まんえん)している現実を受けてか、ウイルス検査規則を若干緩和すると発表した。
ウイルス検査で陽性かどうかを判断する基準として、CT値はこれまで40未満が陽性とされていたが、35未満に変更される。
CT値の数値が高いほど患者の感染力は弱くなる。30~35を陽性とする国が多い中、中国はより厳しい基準を設けていた。
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濃厚接触者の隔離期間も、これまでの14日間から7日間に短縮された。
大会期間中に陽性反応が出た場合も、その後の検査で2度陰性となれば大会に参加できるという。

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中国はゼロCOVIDの状態を維持するという、断固たる決意を固めている。そのため今回の冬季五輪は、世界的に最も厳しい制限が敷かれた大規模スポーツイベントになると見込まれている。
中国は大会参加者と一般市民を完全に離し、選手やメディアなどを約2週間にわたり大きな隔離バブルにとどめる。
選手らが大会に参加するには、中国への出発前や到着時だけでなく、大会期間中も毎日、ウイルス検査で陰性となる必要がある。これまでのところ、感染が確認された大会関係者の半数強は北京空港到着時に、残りの人は五輪バブル内での定期検査で陽性と判定されている。









