ルイ・ヴィトンのヴァージル・アブロー氏が死去、ひそかにがん闘病 41歳

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ファッションブランド「オフホワイト」の創業者で、仏ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターを務めていたヴァージル・アブロー氏が28日、がんのため亡くなった。41歳だった。ルイ・ヴィトンを持つルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー(LVMH)グループが発表した。
アブロー氏は、アフリカ系アメリカ人として初めてルイ・ヴィトンのデザイナーに就任。それ以前は、米ラッパーのカニエ・ウエスト氏のクリエイティブ・ディレクターを務めていた。
アブロー氏は2019年、心臓血管肉腫という、まれながんと診断されたが、病気について公表していなかった。
同氏のインスタグラム・アカウントに発表された声明は、「非常に献身的な父親で、夫で、息子、兄弟、そして友人だった」としている。アブロー氏には、妻と2人の子どもがいる。
「2019年のがん診断以来、彼はひそかに闘いを続け、数々の難しい治療を受けながらも、ファッションや芸術、文化におけるいくつかの素晴らしい組織を主導していた」
「闘病生活の中でも、彼の職業倫理や絶え間ない好奇心、そして前向きな姿勢は薄れなかった」

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アブロー氏はファッション業界で最も影響力のあるデザイナーの1人だった一方、DJやアーティストとしても活躍。また、土木工学と建築の学位を持っていた。
LVMHグループのベルナール・アルノ―最高経営責任者(CEO)は、「ヴァージルは天才的なデザイナーというだけでなく、先見の明のある人物だった。美しい魂と偉大な知識の持ち主だった」と述べた。
「私とLVMHファミリーは共に深い悲しみの中にいる。夫で、父で、兄弟で、友人だった彼を失った人たちに思いをはせている」
アブロー氏の死去が発表されると、数々のファッションブランドが追悼した。
伊グッチは、「デザイナーとしても人間としても、我々みんなに大きな活力を与えてくれた」と述べた。
デザイナーのジョルジオ・アルマーニは、アブロー氏は「大きな関心を持ちながらキャリアを追求し、そのファッションとコミュニケーションへの新しいアプローチには、包括性への感性が強くはたらいていた」と述べた。
ファッション雑誌「Elle」のニナ・ガルシア編集長もツイッターで、「あなたのファッションへの理解が溝を埋め、あなたのデザインを崇拝する新しいオーディエンスを魅了した」と語った。
音楽業界からは、ファレル・ウィリアムズ氏が「胸が張り裂けそうだ」とツイートした。





