1日6時間近くを画面の前で、ロックダウンで視聴時間が大幅増加=英報告

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イギリスに住む成人は2020年、1日の起床している時間の3割近くをテレビやストリーミング配信の視聴に費やしていた。こうした結果が、イギリスの通信業界の監視機関Ofcomの報告書で明らかになった。
新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウンで、1日の平均スクリーンタイム(視聴時間)は増加。前年より47分長い、5時間40分となった。
また調査開始以降で初めて、米配信ネットフリックスの視聴契約をしている世帯の数が、ケーブルテレビや衛星放送などの有料テレビと契約している世帯を上回った。
さらに、現在は8割近い世帯が、テレビをインターネットに接続しているという。
Ofcomが毎年公表している「メディア・ネーションズ・リポート」では、視聴時間増加の主要因は新型ウイルスによる行動制限だと指摘。特にオンデマンド・コンテンツが人気だったという。
その結果、BBCやチャンネル4などイギリスの公共テレビ各局は、過去5年で最高の視聴者数を獲得した。

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しかし最も伸び率が大きかったのは、ビデオ・オンデマンドだった。ネットフリックスやアマゾン・プライムビデオなどの視聴時間は前年からほぼ2倍に増加し、1人1日当たり推定1時間5分だった。
こうしたサービスは、2020年1~9月にかけてイギリスの60%の世帯が利用した。前年は49%だった。
ユーザー発信のコンテンツ(UGC)では、ユーチューブが引き続き最も人気が高く、1日の視聴時間は41分だった。
一方、中国発の「TikTok」も人気を集めており、2021年3月までに成人インターネット利用者の31%が利用した。
笑いを求めて

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Ofcomの調査グループ主任を務めるイ=チョン・テ氏は、「テレビとオンラインビデオサービスは、ロックダウン生活の重要な緩和手段になっていた。人々は昨年、起きている時間の3分の1近くをニュースや娯楽番組のために画面に張り付いて過ごした」と述べた。
「パンデミックは間違いなく、ストリーミングサービスに拍車をかけた。イギリスの家庭の5軒の3軒が加入している状態だ」
月額制サービスで最も視聴された番組30本のうち、29本がネットフリックス製作のものだった。「ブリジャートン家」や「時の面影」、「瞳の奥に」、「ウィンクス・サーガ:宿命」などが人気だった。
また、昨年冬のロックダウン時期には、コメディー番組の視聴時間が1日1時間となり、多くの人が笑いと元気を求めていたことがうかがえる。
スマート・スピーカーが普及
2020年のテレビ放送の視聴時間は1人当たり1日平均3時間強だが、そのほとんどが45歳以上の視聴者によるものだった。16~24歳の若年層の視聴時間は1時間強にとどまり、2019年よりわずかに下がっている。
調査のその他の結果は以下の通り。
- 成人の半数が、自宅にスマートスピーカーがあると答えた
- パンデミック中、ポッドキャストの利用時間は減っていた。通勤する人が減ったからとみられている
- 音楽ストリーミングはロックダウンの恩恵を受けなかったようで、横ばいか下落だった。特に35~44歳の間では大きく下がった





