カメルーンの学校で誘拐、子供70人以上 英仏の植民地支配が根底に

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カメルーン北西部バメンダで5日、武装集団が全寮制の学校を襲撃し、少なくとも82人が誘拐された。誘拐されたのはほとんどが同校の生徒という。政府当局者がBBCに明らかにした。
襲撃に遭った学校はキリスト教長老派の中等学校で、10歳から14歳までの生徒が通っているという。
政府当局者はBBCに対し、少なくとも生徒79人と学校職員3人が、カメルーン北西州の州都バメンダで5日早朝に誘拐されたと語った。誘拐された職員には校長も含まれるという。
カメルーン軍による大規模な捜索作戦が進んでいる。
カメルーンの北西州と南西州ではここ数年、英語話者が多い両州の独立を求める分離主義者の反乱が起きている。
アドルフ・レレ・ラフリク州知事は、誘拐は分離派民兵によるものと非難した。一方の民兵たちは、登校をボイコットするよう呼びかけている。
ただし、誘拐について犯行声明を出した民兵組織はない。
誘拐をめぐって、実行犯の1人が撮影したと思われる、子供数人が映る動画がソーシャルメディアで拡散している。
動画に映る生徒は全員男子で、小さい部屋に押し込まれ、不安そうな様子を見せた。カメラを持った人物は生徒に、自分の名前と出身地を言うよう要求した。
生徒たちは名前のほかに、「私は昨晩、アンバの男たちによって学校から連れ去られました。ここがどこかはわかりません」という言葉を繰り返した。
「アンバ」は「アンバゾニア」の略。分離主義者は2州を独立させ、新たな独立国アンバゾニアの建設を目指している。

ベッドの下に隠れて誘拐を免れた生徒1人はBBCに対し、犯人が学校に侵入してたちまち、大勢が誘拐されたと話した。
「犯人たちは私の友人の1人を情け容赦なく殴った。音を出さないようにと、それしか考えられなかった。犯人は何人かを撃つぞと脅してきた(中略)体の大きな子供だけを集め、小さい子供は置いていった」
同校の教師は、いくつかの寮から生徒たちが連れ去られた後、校長室に入った時の様子を証言した。
この教師はBBCに対し、「軍が入ってきて、校長の家に向かった。校長の家のドアが壊され、侵入者がいたことに気づいた。眼鏡が床に落ちたままだった」と話した。
「被害者のため祈る」
カメルーン長老派教会で総会議長を務めるフォンキ・サムエル・フォーバ師はBBCに対し、誘拐犯と話をしたと述べた。
「誘拐犯は、身代金は少しも要求していない。要求は、学校の閉校だけだ。我々は閉校を約束した」とフォーバ師はBBCに語った。
フォーバ師は「犯人が子供と教師を解放するよう願い、祈る」と付け加えた。
この地域は、分離主義者の武装集団の本拠地として知られる。BBCのンガラ・キリアン・チムトム記者によると、周辺で生徒が誘拐されるのはこれが初めてではない。
10月19日には、アティエラ・バイリンガル高校の生徒5人が、銃で武装した身元不明の集団に連れ去られた。生徒らの行方はいまだにわかっていない。
分離主義者らは、カメルーンの学校制度が、英語話者主体の社会制度を抑圧していると主張している。同国の北西州と南西州は、かつて英国の植民地だった。
分離主義者の反乱
アンバゾニア建国を目指す民兵は、2017年の大規模抗議デモを治安部隊が取り締まった後に現れ始めた。この大規模抗議は弁護士や教師が主導したもので、北西州と南西州の英語による法制度や教育制度について、カメルーン政府が正当な評価を与えていないという主張がもとになっている。
カメルーン政府については、フランスの法制度や教育様式の下で育った人材を要職につけ重用したり、英語を話すカメルーン国内の少数派を広く過小評価したりしていると批判されている。カメルーンの英語話者は人口全体の約20%。
10月の大統領選で、ポール・ビヤ大統領は70%以上の得票率で7期目の再選を果たした。ビヤ大統領は1982年以来、同国の権力を握っている。
野党は投票結果が不正操作されたと訴えたが、選挙結果を覆そうとした法的請求は退けられた。

カメルーン 現在も植民地時代の国境に分断される国

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- 1884年にドイツが植民地化
- 1916年、英軍と仏軍によってドイツ軍撤退
- 1919年、ベルサイユ条約により分断。フランスが80%、英国が20%を領土とした
- 1960年に仏領カメルーンが独立
- 住民投票を経て、(英領)南カメルーンがカメルーンと統合。北カメルーンは英語を母国語とするナイジェリアと合併した









