アフリカ系米国人奴隷は「選択」だった ラッパーのカニエ・ウェストが発言

カニエ・ウェスト氏は最近、自身のドナルド・トランプ米大統領に対する支持を自ら擁護する新曲を録音した

画像提供, PA

画像説明, カニエ・ウェスト氏は最近、自身のドナルド・トランプ米大統領に対する支持を自ら擁護する新曲を録音した

米国のラッパー、カニエ・ウェスト氏が1日、米ウェブメディアの生放送に出演し、数世紀に及ぶアフリカ系米国人の奴隷制度は「選択」だったかもしれないと述べた。

ウェスト氏は米エンターテインメント情報サイトのTMZによる生放送への出演中、「400年におよぶ奴隷制度と聞くと… 400年も? 選択だったかのように聞こえる」と発言した。

ウェスト氏は「我々は精神的に投獄されている」と付け加えた。同氏は最近、ドナルド・トランプ米大統領への支持を明かして話題となった。

黒人の人々は17世紀から18世紀、19世紀にかけて、アフリカから米国へと強制的に連行され、奴隷として売られた。

TMZの公式ツイッターアカウントは、「カニエ・ウェスト氏がトランプ氏、奴隷制度、思想の自由などについて語り、TMZ編集部をかき回す。他にも今日のTMZライブでは沢山のことが起こり…花火も爆発する。聞き逃すな」とツイートした。

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ウェスト氏は後にツイートで、1日の発言は誤解されているとした上で、「400年という点が重要だ、なぜなら我々はこれからの400年も精神的に投獄されたままではいられないから」と述べた。また、「誤解のないように。もちろん、奴隷たちが自由意志によって拘束され、ボートに乗せられたのではないことは知っている」ともツイートした。

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ウェスト氏はTMZのインタビュアーに対し、「今この瞬間、我々は奴隷であることを選んでいる」と述べた。この発言はTMZに勤務する黒人従業員バン・レイサン氏による怒りの反応を引き起こした。

レイサン氏はウェスト氏による発言が「思考の欠如」とともにされたと語った。

ウェスト氏が顎をなでながらじっと立つなか、レイサン氏は「あなたにはあなたが望むことを信じる権利があるが、あなたが話したこと全ての背後には、事実、現実世界、現実の人生の帰結がある」と話した。

「我々は、あなたが我々の選択だったと言った400年間の奴隷制に対する過小評価に対処しなければならない」とレイサン氏は述べ、こう付け加えた。「私はがくぜんとしている。そして兄弟、私はあなたが正しくない何かに変わってしまったという事実に信じられないほど傷ついている」。

TMZの動画では、ウェスト氏はトランプ氏を「私の男」と呼び、同氏が「ラップ界で最も好かれている人物の一人」だと話している。

ウェスト氏の発言は、何人かのツイッター利用者が同氏は歴史書に立ち戻るべきだと勧めるなど、ソーシャルメディア上で激しい反発を生んだ。英ケンブリッジ大学の博士課程学生、ニキル・ゴヤル氏はツイッターに、「誰かが今すぐに、ウェスト氏に(編註:奴隷制について書かれた)エド・バプティスト著『語られてこなかった半分 奴隷制と米国資本主義の成立』の写しを渡す必要がある」と投稿した。

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この発言はウェスト氏が自身のトランプ氏支持を自ら擁護する曲を発表した数日後になされた。曲の中でウェスト氏はトランプ氏を「人々のために戦っている」と主張している。

賛否両論の楽曲「Ye vs The People」は、歌詞の中で攻撃されたラッパーのスヌープ・ドッグ氏を含むラッパーの間で騒動を引き起こした。

悪名高いロサンゼルスのストリートギャング集団2組が結んだ平和協定に触れて、ウェスト氏はこうラップした。「ギャングの協定のように、クリップス(ギャング集団の1組)と握手するにはファースト・ブラッドだ(先制攻撃を意味するファースト・ブラッドとギャング集団のもう1組であるブラッズをかけている)」。

ウェスト氏は、トランプ氏のほか、スコット・アダムス氏やキャンデイス・オーウェンス氏など黒人人権運動の「ブラック・ライブズ・マター」運動に反対を表明している保守系コメンテーターへの支持を表明したことでも論争を招いている。