インド列車脱線事故で徹夜の救助 死者は120人に

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インド北部のウッタル・プラデシュ州で20日未明に起きた急行列車の脱線事故で、これまでに少なくとも120人の死亡が確認された。救助活動は夜を徹して行われた。
14両編成のインドール・パトナ急行は、20日午前3時(日本時間午前7時)過ぎにカンプール近郊の村プクラヤン近くで脱線した。
最も損傷の激しい車両の救助が進むなかで、死者数は今後もさらに増える可能性がある。
事故原因は依然として特定されていないが、地元紙などは線路に裂け目ができていたことが原因との見方があると報じている。
鉄道設備の多くが老朽化したインドでは、列車事故が頻繁に起きている。
インドの鉄道省は21日、負傷者のリストを公表。負傷が確認された131人のうち、58人が重傷とされた。
列車の先頭にあるエンジンのすぐ後ろにある2両は、お互いの車両に食い込んで転覆しており、脱線による損傷が最も激しい。事故の犠牲者は先頭2両に集中している。
救助隊は金属裁断機やクレーン車などを使い、車両の中に閉じ込められた人々を助け出そうとしている。
地元紙インディアン・エクスプレスによると、老朽化した車両は玉突き事故を起こすことで知られていた。政府は今年、全ての列車の更新を約束していた。

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州警察のダルジート・チャウダリ長官はAP通信に対し、最も損傷の激しい車両のひとつに救助隊が到達できておらず、死者数は今後さらに増えるとみられると語った。
事故列車には定員を大幅に超える数の乗客が乗っていた可能性もあるという。
地元紙タイムズ・オブ・インディアは鉄道関係者の話として、切符を購入した約1200人の乗客に加えて、無賃乗車していた人が500人いた可能性があると伝えた。

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乗車していたクリシュナ・ケシャブさんはBBCに対し、「朝3時くらいに衝撃を感じて目が覚めた。車両のいくつかが脱線していた。みんなショックを受けていた。遺体数体と負傷者が見えた」と語った。
乗客のひとり、ルービー・グプタさん(20歳)は来月1日に結婚式を挙げるためウッタル・プラデシュ州アーザムガルに向かっていた。グプタさんがタイムズ・オブ・インディアに語ったところによると、一緒に旅行していた人々のうち、父親が依然として行方不明だという。
「あらゆるところを探しているが、お父さんが見つからない。自分は腕を折ったし、きょうだいたちもけがをしている」。

インドのナレンドラ・モディ首相はツイッターで、「インドール・パトナ急行の脱線で命を失った人々のことを考えると辛く言葉にならない。遺族たちにお悔やみを申し上げたい」とメッセージを送った。「悲劇的な事故の負傷者たちのため祈っている」。
モディ首相はまた、犠牲者の遺族や負傷者への補償を約束し、「自ら詳しく状況を確認している」スレシュ・プラブ鉄道相と連絡を取ったと述べた。
プラブ鉄道相はツイッターで、「事故の責任を問われる人々には、可能な限り厳格な対応をする」と警告した。







