ルコルニュ首相が辞任、就任からわずか26日 フランス政界は新たな混乱に

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ラウラ・ゴッツィ記者、ヒュー・スコフィールド・パリ特派員
フランスのセバスチャン・ルコルニュ首相は6日、就任からわずか26日で辞任した。昨年12月以降で辞任したフランス首相はこれで3人目となり、同国政界はさらなる政治的混乱に直面している。
ルコルニュ氏は前日の5日に内閣を発表したばかりだった。辞任から数時間後には、フランスのエマニュエル・マクロン大統領から「国の安定のための計画」を8日の夜までに策定するよう要請され、これを受け入れた。
この日、パリ証券取引所では、政治的混乱が経済問題への対応能力に影響を及ぼすとの懸念から、株価が急落した。
国民議会の各政党は、ルコルニュ氏の閣僚人事を全面的に激しく批判しており、否決する構えを見せていた。
特に、元財務相であるブルーノ・ル・メール氏を国防相に任命したことが、多くの政治勢力にとって障害となっているようだった。
ル・メール氏は6日午後、危機を終わらせるためとして、内閣から退くと表明した。
その直後にフランス大統領府(エリゼ宮)は、同国の「安定計画」が政党間の交渉によって実現可能かどうかを検討するため、ルコルニュ氏にさらに48時間の猶予を与えたと発表した。
ルコルニュ氏は、フランソワ・バイル前首相の政権が、議員らによって予算案が支持されず崩壊した後、今年9月に任命されたばかりだった。
バイル氏自身も、昨年12月にミシェル・バルニエ氏が解任された後に就任していた。
フランスは、2024年7月にマクロン大統領が、欧州議会選挙で自身の政党の大敗を受け、国民議会での明確な過半数の獲得を目指して解散・総選挙を呼びかけて以来、極めて不安定な状態が続いている。
しかし選挙の結果、互いに深く対立して協力を拒む、イデオロギー的に相反する勢力によって分断された「宙づり議会」をもたらした。
現地メディアは大統領府に近い関係者の話として、ルコルニュ氏が「安定」に成功しなかった場合、マクロン大統領は「責任を取る用意がある」と話していると報じた。
現在、複数の政党が早期選挙を強く求めており、一部はマクロン大統領の退陣を要求している。ただし、マクロン氏は一貫して、2027年の任期満了前に辞任することはないと述べている。
ルコルニュ氏は党派間の分断を批判
今後の予定はマクロン大統領に委ねられている。大統領自身も、この政治的茶番がいつまで許されるべきか、自問しているに違いない。
ルコルニュ氏による「安定」の達成が8日までに成功しなかった場合、マクロン氏には三つの選択肢がある。
まず、新たな首相を任命することができる。次に、再び国民議会を解散することができる。そして、自ら辞任することもできる。
最後の選択肢は最も可能性が低く、最初の選択肢が自然な判断となるだろう。
しかし今、誰を政府の形成者として指名できるだろうか。ルコルニュ氏は究極のマクロン忠誠者と見なされており、最後の手段とされていたが、今やその彼も失敗した。
マクロン氏は、左派が政権を担う機会に値するとして、社会党の議員を首相に任命する可能性もある。しかし、社会党による政権も、長くは持たないだろう。
したがって、論理的には、2番目の選択肢、つまり新たな総選挙が最も妥当だろう。
その結果は、おそらくマクロン氏を支持する中道勢力にとって壊滅的な敗北となる一方で、マリーヌ・ル・ペン氏率いる極右勢力が大きく勝利するだろう。しかし、他の手段がすべて失敗したとき、残された道はほとんどない。
ルコルニュ氏は元国防相で、過去2年足らずの間にフランスで5人目の首相となった人物だった。
ルコルニュ氏は5日朝、わずか1カ月も満たない期間しか居住しなかった首相官邸の前で手短かに演説し、政治勢力の「党派的欲望」を厳しく批判した。同氏は、「すべての勢力が、まるで絶対多数を持っているかのように振る舞っている」と述べた。
「私には妥協する用意があったが、すべての政党が、他の政党に自らの政策を全面的に受け入れることを求めていた」
そして、「これが機能するために必要なものは多くない」と述べた上で、各党はより謙虚になる必要があり、「少しは自我を脇に置くべきだ」と付け加えた。
フランス政治における根深い分断は、どんな首相にとっても、法案を通過させるために必要な支持を得ることを難しくしている。
バルニエ氏は昨年9月に首相に任命されたが、3カ月もしない内に不信任投票によって失脚した。
その後任であるバイル氏の政権も、9カ月後に議会が緊縮予算案への支持を拒否したことで否決された。この予算案は、政府支出を440億ユーロ削減することを目的としていた。
フランスの財政赤字は2024年に国内総生産(GDP)の5.8%に達し、国の債務はGDPの114%に上っている。これはユーロ圏内でギリシャ、イタリアに次いで3番目に大きい公的債務であり、フランス国民1人あたりに換算すると、ほぼ5万ユーロに相当する。











