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プーチン氏、制裁への抵抗を宣言 SCO首脳会議に出席
ヴィカス・パンデイ、BBCニュース(デリー)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は4日、ウクライナ侵攻を受けた西側の制裁について、抵抗し続けると宣言した。
プーチン氏はこの日、オンライン形式で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議で演説した。ロシアの雇い兵組織「ワグネル」が先月下旬、反乱を起こして以降、プーチン氏が他国の指導者たちと共に姿を見せたのはこれが初めて。
プーチン氏は、SCO加盟国間の貿易協定に対して支持を表明した。この協定は、地域の通貨を使うとする内容で、西側の制裁の効果を弱める狙いがあるとみられている。
プーチン氏は、「ロシアは外部からのすべての制裁、圧力、挑発に抵抗し、かつてない発展を続けている」とし、西側への対抗姿勢を強調。
「憲法の秩序と国民の生命および安全を守るという、ロシア指導部の行動に対して支持を表明したSCO諸国の仲間たちに感謝したい」と述べた。
プーチン氏はまた、中国とロシアの貿易は8割以上がルーブルと人民元で行われていると説明。他のSCO加盟国も同調するよう求めた。
さらに、ロシアの同盟国ベラルーシが来年にSCO正式加盟国になることを申請したことを歓迎するとした。
インドの難しい立場
議長国インドのナレンドラ・モディ首相は、SCO加盟国に対し、貿易や技術協力などを強化するよう呼びかけた。
一方で、ウクライナでの戦争や、インド太平洋地域で中国が主張を強めていることについては、直接言及しなかった。歴史的に非同盟のインドは、西側との結びつきを強化しており、難しい外交政策を迫られている。
モディ氏は数日前にはアメリカを訪れ、米政府から国賓として迎えられた。
モディ氏はこの日の首脳会議で、地域の安全保障について語ったが、インドが長年敵対している中国については言及しなかった。インド軍と中国軍は2020年、係争が続いている国境地帯で衝突し、死者を出した。緊張はいまも続いている。
西側諸国は、インドを中国への対抗勢力とする見方を強めている。しかし、インドが公式にそうした立場を認めたことはなく、この日の首脳会議でも同様だった。
中国の習近平国家主席はこの日、地域の平和と安全を守ることの重要性を強調。SCO加盟国に対し、「正しい目標に向かい、連帯と相互信頼を強化する」よう呼びかけた。
SCOは「過小評価できない」
SCOは中国、ロシア、中央アジア4カ国が2001年、この地域における西側の影響力に対抗する目的で結成した。2017年にインドとパキスタンが加盟した。
ロシアと中国にとっては、西側との関係が悪化していることから、SCOの重要度が増している。
専門家らは、ブリックス(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)、G20(主要20カ国・地域)、G7(主要7カ国)といった国際グループのほうが有名ではあるものの、SCOの潜在力は過小評価できないとしている。
SCOは世界の人口の約40%と、世界全体の国内総生産(GDP)の20%以上をカバーしている。イランが加われば、世界の石油埋蔵量の約20%を占めることになる。
今年の会合でイランが正式メンバーに加われば、西側諸国の反発が予想される。SCOが西側主導のグループとの対立を深めるにつれ、インドにとっては、さまざまな国との外交でバランスをとるのが難しくなる可能性がある。
インドの外交官らは、特定のグループに迎合せずに独立した外交政策を維持する自信があると話す。インドがどのように外交を進めるか、特にロシアや中国、パキスタンとどう異なった外交をするかは、SCOの将来に影響を与えるだろう。
追加取材:メリル・セバスチャン、ゾヤ・マティーン