ロシアのドローンが旅客列車を攻撃、少なくとも4人死亡 ゼレンスキー氏は「テロ」と非難

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日、北東部ハルキウ州でロシアのドローンが旅客列車を攻撃したとし、「テロ行為」だと非難した。地元当局は、この攻撃で少なくとも4人が殺されたと発表した。

ゼレンスキー大統領は、さらに4人が行方不明になっていると述べた。列車には乗客200人以上がいたという。

これに先立ち、南部の港湾都市オデーサでも夜間にロシアのドローン攻撃があり、3人が死亡したと当局が発表した。

ロシアはこれらの攻撃についてコメントしていない。

ロシアはこのところ、ウクライナがここ数年で最も厳しい冬を迎える中、同国のエネルギーや交通インフラを標的に、ドローンとミサイルによる攻撃を強めている。

こうした攻撃により、ウクライナ各地で数百万人が暖房や電力、水の供給を失っている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した。ロシア軍は現在、ウクライナ領土のおよそ20%を支配しているとされている。

「軍事的な正当性」がないとゼレンスキー氏

ゼレンスキー氏は27日遅くにソーシャルメディアに投稿し、「どの国であっても、民間の列車へのドローン攻撃はまったく同じように扱われるはずだ、純粋にテロ行為としてだ」と述べた。

また、民間人を標的にする行為には「軍事的な正当性」が一切存在しないと述べ、攻撃を受けた車両には18人が乗っていたと付け加えた。

ウクライナの緊急当局が公開した写真と映像には、少なくとも1両が激しく破壊され、攻撃後も炎上し続ける様子が映っている。

ハルキウ州の検事局は、列車がヤズィコヴェ村近くで攻撃を受けたと述べた。ドローン1機が車両を直撃したほか、2機が列車付近で爆発したという。

同局によると、この列車は西部の国境の町チョップから、州都ハルキウを経由してバルウィンコヴェへ向かっていた。

路線はさらに東のドネツク州へ伸びており、地元住民に加え、ウクライナ軍兵士が休暇の往復に利用している。

オデーサでもドローン攻撃、3人死亡

これとは別に、オデーサ当局は同日、夜間にロシアがドローン50機以上を港湾に向けて発射し、エネルギー施設などの民間インフラを標的にしたと述べた。

同市の軍当局トップを務めるセルヒー・リサク氏は、この攻撃で3人が殺され、25人が負傷したと述べた。

また、アパート1軒で数階が崩落し、他の複数の建物も損傷したとした。

ウクライナとロシアは先週も、戦争終結に向けて協議を行ったが、ロシアの空爆は連日のように続いている。

アラブ首長国連邦(UAE)で行われたこの協議にはアメリカの交渉担当者も参加し、各当事者から建設的だったと評価された。

しかし、重要な領土問題は未解決のままで、今週末にさらなる会合が行われる見通しだ。