ソウルで記録的豪雨による洪水、少なくとも8人死亡

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韓国で8日、豪雨となり、首都ソウルの一部で洪水が発生した。9日までに少なくとも8人が死亡、14人がけがを負った。
8日夜の激しい雨では、道路が水没し、地下鉄の駅が浸水。ソウル全域と周辺の複数の行政区(道)で停電が発生した。
韓国の気象庁によると、過去80年間で最大となる雨量を記録した地域もあったという。
同庁は、この雨が数日続く見通しだとした。
半地下で3人死亡
現地の画像には、洪水の水が地下鉄の階段を勢いよく流れ降りている状況や、駐車中の車が窓まで水に浸かっている様子、人々が膝まで水に浸かりながら通りを横切っている姿が映っている。
地元の報道によると、死者のうち3人は、バンジハと呼ばれる半地下のアパートに住んでいた、40代の姉妹と13歳の少女だった。
こうしたアパートは、米アカデミー賞を受賞した韓国映画「パラサイト」で取り上げられ、注目を集めた。同映画は、半地下アパートに住む貧しい家族が、生計を立てようとする姿を描いた。
救助隊員によると、このアパート付近では路上の水位が腰付近に達していたため、部屋に近づくことができなかったという。

BBCのジーン・マケンジー・ソウル特派員は、9日朝も同アパート付近では洪水が続いていたと伝えた。
聯合ニュースは、ソウルの一部や、同国西部の港湾都市仁川、ソウルを囲んでいる京畿道で8日夜、1時間の降雨量が100ミリを超えたと伝えた。
韓国の気象庁によると、ソウルの銅雀区では1時間降雨量が141.5ミリを超えた。1942年以降で最大だという。
今回の豪雨ではほかに、1人が感電死し、1人がバス停の残骸の下から遺体で発見された。さらに1人が地滑りで死亡した。少なくとも14人がけがをし、6人が行方不明となっている。
聯合ニュースによると、ソウルでは少なくとも163人が家を失い、学校や公共施設に避難している。

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豪雨は公共交通機関にも影響を与えている。ソウルと仁川では線路が浸水し、鉄道の運行が停止された。
尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領は、リスクが高い地域から住民を避難させるよう政府関係者に指示。企業には、9日朝の通勤時間を柔軟にするよう求めた。
気象庁は、ソウルと周辺都市部に大雨警報を出し続けた。また、韓国中部では早くとも10日までは雨が続く見込みだとした。







