「観測史上最大級」の彗星、2031年に最接近

画像提供, NASA, ESA, Man-To Hui (Macau University of Science
通常の50倍の大きさの核を持つ彗星(すいせい)が、時速3万5400キロの速さで地球に接近している。
米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡を使った観測で、この彗星の核の大きさは幅137キロと、アメリカ・ロードアイランド州より大きいことが判明した。質量は約500兆トンと推定される。
これまで天文学者たちが見てきたどの彗星よりも大きいという。
「これほど遠く離れていても非常に明るいので、大きいに違いないとずっと考えられていた」と、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の惑星科学と天文学の教授であるデイヴィッド・ジューイット氏は述べた。
この彗星は楕円(だえん)型の軌道を300万年かけて周回する。2031年に太陽から16億キロほどの場所まで最接近するが、地球に衝突する心配はないという。
この彗星をNASAは「こちらに迫ってくる」巨大な物体と表現している。
マカオ科学技術大学のマン・トゥ・ホイ氏は、この彗星を「驚くべき物体」と表現した。「この彗星はかなり大きいのではないかと推測していたが、それを確認するために最良のデータが必要だった」。
2010年に発見
この彗星は2010年に最初に発見されたが、今回初めて、ハッブル宇宙望遠鏡によってその存在が確認された。
最初に発見した天文学者ペドロ・ベルナーディネッリ氏とギャリー・バーンスティーン氏にちなんで、ベルナーディネッリ・バーンスティーン彗星と名付けられた。
2人は南米チリにあるセロ・トロロ汎米天文台で働いていた際に、太陽から約48億2800万キロ離れた場所にこの彗星があるのを見つけた。

画像提供, NASA
彗星は惑星誕生の初期段階に発生する残骸のことで、NASAは氷の「レゴブロック」だとしている。
NASAは声明で、「巨大な外惑星同士の重力ピンボールゲームで、無情にも太陽系から放り出されたのが彗星だ」と説明した。
「追い出された彗星は、彗星が集まる広大な領域、太陽系を取り囲むオールトの雲にたどりつく」








