ニュージーランドでまれなサメ襲撃か 遊泳中の女性が死亡

Shark fin

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画像説明, サメによる死亡事故はニュージーランドでは珍しい

ニュージーランドで7日、サメに襲われたとみられる若い女性が亡くなった。同国でサメによる死亡事故は珍しく、2013年以来で初めてという。

被害者は海から救出されたものの、その場で亡くなった。警察は、女性がサメによって負傷したとみられると発表した。

現場はニュージーランド最大都市オークランドに近いワイヒ・ビーチ。

地元メディアによると、女性はライフガードの旗の目の前を泳いでいたという。

叫び声が聞こえてすぐにライフガードがボートで救助に向かい、女性を海岸へと引き上げた。

7日間立ち入りを禁止

ニュージーランド警察は声明で、女性は海中で負傷し、直後に亡くなったと発表した。死因は特定できていないが、「サメによって負傷した形跡がある」としている。

この事故を受け、ワイヒ・ビーチ一帯では7日間にわたる「ラフイ」が発令された。

ラフイは先住民マオリの慣習で、死亡事故が発生した際などに一帯への立ち入りを禁止するもの。

File photo of a great white shark

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画像説明, 目撃者によると、女性を襲ったのはニュージーランドの海域で保護されているホオジロザメではないかという(資料写真)

過去170年でわずか13件

女性を襲ったサメの種類は明らかになっていないが、目撃者によると、ニュージーランドの海域で保護されているホオジロザメではないかという。

サメ研究者のキナ・スコーリー氏はBBCの取材で、「ニュージーランドの海岸にサメは当たり前のようにいる。そのほとんどは無害で、危険とされる種でも人間に接触することはほとんどない」と述べた。

「遺族に心からお悔やみを述べる。これが現実の人々に起きた現実の悲劇だということを、私たちは忘れてはいけない。こうした事件の後に、メディアの中で大事なことが見失われるのを心配している」

スコーリー氏は一方で、サメの襲撃は珍しいものの、サメとの接触は危険を伴うもので注意が必要だと呼びかけた。餌付けをしたり、海中に動物の死骸があったりする状況はリスクになりえるという。

「大きなサメが寄ってきたり近くにいたりする場合は、落ち着いて周りに注意を呼びかけ、静かに海から上がるのが重要だ」

ニュージーランドで最後にサメの襲撃が報告されたのは2018年で、被害者はけがをしたもの一命を取り留めている。

同国の環境省によると、サメの襲撃による死者は過去170年間で13回しか報告されていないという。