ロシアの旅客機炎上、41人死亡 緊急着陸直後
ロシアの首都モスクワのシェレメチェボ空港で5日、乗客乗員78人を乗せたロシアのアエロフロート航空機が緊急着陸した直後に炎上し、少なくとも41人が死亡した。
炎上したのは、乗客73人と乗員5人を乗せたアエロフロート航空1492便(スホイ・スーパージェット100型機)。シェレメチェボ空港を5日午後6時2分に出発し、同国北西部ムルマンスクへ向かう予定だった。
離陸直後、乗員は機体が「機能不全」に陥ったとして遭難信号を発信した。
アエロフロート航空の声明によると、シェレメチェボ空港に緊急着陸した後、滑走路上で機体のエンジンに引火した。
同社は、事故発生から55秒後に避難した乗員は「乗客を救うためにあらゆる手だてを尽くした」としている。
ソーシャルメディア上に投稿された複数の動画では、乗客が緊急脱出スライドを滑り降り、事故機から逃げ出す様子が確認できる。
ロシアメディアによると、死者41人の中には子ども2人と客室乗務員1人が含まれる。

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目撃者の1人は、飛行機から脱出できたのは「奇跡」だと述べた。
ロシアのヴェロニカ・スクボルツォワ保健相は声明で、現在6人の乗客が入院中で、そのうち3人が危険な状態だと明かした。
航空会社は、事故機は「技術的な原因」により、やむを得ず空港に引き返したと説明しているが、詳細は述べなかった。

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ロシア連邦捜査委員会は、乗客乗員78人のうち、37人の生存が確認されたと発表した。
アエロフロート航空はロシア語で、身元が確認された生存者のリストを公表。今後も情報を更新していくとしている。
ロシアのインタファクス通信はある消息筋の話として、硬着陸後に機体のエンジンに引火したと伝えている。事故の第一報では、上空で引火したとされていた。
また、事故機は1度目の緊急着陸に失敗したとの報道もある。

爆発で炎に包まれた事故機に搭乗していたというミハイル・サヴチェンコ氏は、「なんとか機体から飛び出した」と述べた。
サヴチェンコ氏は、燃え上がる機体から走って逃げ出す乗客の様子を捉えた動画を、「みんな、私は無事だ。生きている、身体は1つにつながったままだ」とのメッセージ付きでインターネット上に投稿した。
生存者の1人のドミトリー・フレブーシキン氏は報道陣に対し、「客室乗務員のおかげで助かった」と感謝を述べた。
事故を目撃していた音楽コンテスト「ユーロビジョン」の元ブルガリア代表、クリスティーナ・コストヴァ氏は、機体が炎に飲み込まれるのを目の当たりにした人々は「動揺」していたと、ソーシャルメディアに投稿した。
別の便に搭乗する予定だったというパトリック・ホーラッハー氏はBBCに対し、炎で破壊されていく飛行機を「目の当たりにするのは衝撃的」だったと述べた。

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報道によると、現在事故調査が開始されているという。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、事故の遺族に哀悼の意を表したと伝えられている。
事故機の目的地だったムルマンスク地域は3日間、喪に服すと発表した。
報道によると、ムルマンスクのアンドレイ・チービス知事代理は、事故の遺族に100万ルーブル(約170万円)を、病院で治療を受ける被害者には50万ルーブル(約85万円)を支給すると述べたという。









