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安楽死まだ選択しない パラリンピック陸上のベルギー選手
リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上女子400メートル(車いすT52)で銀メダルを獲得したベルギーのマリーケ・フェルフールト選手(37)は11日、大会後に安楽死する意向だとの報道を否定した。
記者会見を開いたフェルフールト選手は、「あらゆる細かな瞬間をまだ楽しんでいる」と語った。フェルフールト選手は、「その時が来て、良い日よりも悪い日が多くなれば、安楽死の書類は用意してありますけれども、その時はまだ来ていない」と語った。
ベルギーでは安楽死が合法化されている。
フェルフールト選手は、筋力が次第に衰える進行性の脊髄(せきずい)の病気を患っている。病気は、持続的な痛みや発作、足の麻痺を引き起こし、わずかに眠れる程度だという。
わずか14歳の時に病気の診断を受けたフェルフールト選手にとって、生きることは次第に「絶え間ない闘い」になったという。
それでも、車いすの陸上競技で訓練を続け、前回ロンドン大会では100メートル走と200メートル走で、それぞれ金メダルと銀メダルを獲得。今回は銀メダルを獲得した。
しかし、厳しい練習スケジュールをこなし続けるのはもはや困難だ。フェルフールト選手はリオ大会が最後のパラリンピックになると述べ、今大会の好成績に悲喜こもごもな気持ちを吐露した。
フェルフールト選手はBBCに対し、「『やった、銀メダルを取った』という気持ちがある一方で、このメダルにはもうひとつ、苦しみの側面、競技にさよならを言うという側面がある。この競技を愛しているし、スポーツは自分の人生だ」と語った。
フェルフールト選手は、安楽死の可能性が、ここまで続ける勇気を与えてくれたと話し、安楽死を「殺人」と考えるべきではないと付け加えた。
「人々に休息の感覚を与えてくれます。もう十分と思った時には(安楽死の手続きに必要な)書類がある、と思うことができる」