米ミネソタ州の連邦下院議員、集会で成分不明の液体かけられる
米ミネソタ州のイルハン・オマル連邦下院議員(民主党)は27日、自らのタウンホール(対話型の集会)中に、成分不明の物質をかけられた。同州ミネアポリス市警察によると、参加していた男性が注射器を使い、オマル議員に液体を噴きかけたという。
オマル議員にけがはなく、そのまま発言を続けた。警察は、男性を即座に逮捕し、現場で鑑識作業を行っていると述べた。
会場にいたBBCの記者によると、男性がオマル氏に噴きかけた液体は、化学製品に似た酸性の臭いがしたという。
ミネアポリスでは今月7日、移民税関捜査局(ICE)の職員が路上でルネー・ニコール・グッドさんを射殺。24日にも、国土安全保障省の国境警備隊がアレックス・プレティさんを射殺し、地元での抗議と世論の批判が再燃している。
こうしたなか、ミネアポリス北部で開かれたオマル氏のタウンホールには100人ほどが集まっていた。
オマル氏は集会で、ICEを「廃止」するべきだと主張。また、国土安全保障省のクリスティ・ノーム長官は「辞任するか、弾劾されるべきだ」と述べた。男性は、これらの発言の後にオマル氏を襲った。
現場で撮影された映像では、スタッフが男性を会場の外へ押し出す際、「道を開けて」と叫ぶ様子が映っている。
男性は部屋から押し出される際、オマル氏が「私たちを対立させている」と述べたが、誰のことを指しているのかは不明だ。
関係者は、タウンホールを終了するようオマル氏に求めたが、オマル氏は続行を主張した。
オマル氏は再び演壇に立ち、「私たちは話し続ける。あと10分だけほしい。あの人たちに主導権を握らせないでほしい」と述べた。
その後、オマル氏はXで声明を発表し、「私は大丈夫だ。私はこれまでも生き延びてきたので、この程度の扇動者に仕事を妨害されることはない。私はいじめには屈しない」と述べた。
ミネアポリス市のジェイコブ・フレイ市長は、ソーシャルメディアへの投稿で「ミネアポリスに、暴力や威嚇の居場所はない。人を危険にさらすことなく意見を異にすることは可能だ。(中略)こうした振る舞いは、我々の町では容認されない」と述べた。
オマル氏は2016年、ミネソタ州議会の下院議員となり、ソマリア系としてアメリカ史上初めて公職に就いた。
2018年の中間選挙で連邦下院議員に当選し、連邦議会で活動する初のソマリア系アメリカ人、初のアフリカ出身のアメリカ人、そして初のムスリム系アメリカ人女性2人のうちの1人となった。






