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ロシア南西部の州都攻撃され20人以上死亡とロシア政府 ロシアはドローンで反撃
ロシア政府は30日、ウクライナと国境を接する南西部ベルゴロド州の州都ベルゴロド市にウクライナ軍の攻撃があり、少なくとも24人が死亡し110人以上が負傷したと発表した。死者には子供3人が含まれるという。31日にはロシアがドローン(無人機)でウクライナ各地を攻撃している。
ウクライナ空軍は31日、夜間に飛来したロシアのドローン(無人機)49機のうち21機を破壊したと発表した。ドローン攻撃のほとんどは、北東部ハルキウ、南西部ヘルソン、南部ミコライウ、南東部ザポリッジャ各州が標的という。
これに先立ち30日にはロシア・ベルゴロド州のヴィヤチェスラフ・グラドコフ州知事は通信アプリ「テレグラム」で、「ウクライナ軍による砲撃は、過去2年間で最悪の被害をもたらした」と述べた。
ロシア国防省は30日、ウクライナ政府が「前線での敗北から注意をそらそうとしているほか、我々を挑発しようとしている」と反発し、「この犯罪は必ず処罰を受ける」と警告した。
ロシア国防省によると、ベルゴロド州全域で30日にミサイル13発を破壊したほか、ブリャンスク、オリョール、クルスク、モスクワ各州でドローン32機を撃墜したという。
ブリャンスク州のアレクサンドル・ボゴマズ州知事は30日、国境沿いの2つの村がウクライナに砲撃され、子供が1人死亡したと「テレグラム」に書いた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の報道官は、ベルゴロド攻撃について大統領は報告を受けていると明らかにした。
ウクライナ治安当局は、ベルゴロド攻撃の標的は軍事インフラのみだったと主張している。治安当局筋はBBCに対して、「ロシアがウクライナの都市や民間人に対してテロ攻撃を行ったことへの反応として」、ロシアの標的にドローン(無人機)70機を仕向けたのだと話した。
ベルゴロドの被害状況についてウクライナ関係者は、民間人に死傷者が出ているのは「ロシアの防空システムが無能だからだ」として、ロシアが迎撃したドローンの破片が地上に落下しているのだと述べた。
ブリャンスク州への攻撃についてはウクライナ・メディアが情報機関関係者の情報として、ロシア軍の備品を製造していた電子機器工場が標的だったと伝えている。
ベルゴロドへの攻撃の一部を撮影した動画には、複数の車両が衝突状態で映り、一部は炎上している。少なくとも1人の人が路上に横たわり、身動きしないのも見て取れる。BBCは、動画がベルゴロド攻撃を映したものだと確認したが、掲載は控えている。
金属をたたく大きな音や車のクラクションが、動画では絶えず響いている。地面に倒れている人を助けようと別の人が走り寄る様子も見えるが、画面はその後、黒煙で覆われた。
29日にはウクライナ全土がロシアの砲撃を受けた。開戦以来最大規模の全土攻撃で、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領によると、30日夜までに39人が死亡し、160人近くが負傷した。
さらに31日には、キーウのヴィタリ・クリチコ市長が、砲撃で破壊された倉庫のがれきの中から新たに2人の遺体が見つかったと発表。29日の攻撃によるキーウの死者は18人となり、全国の死者は少なくとも41人となった。
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チェコ製の武器使用とロシア非難
ロシア政府は30日のベルゴロド攻撃について、ウクライナが自国製「オルハ」ロケットやチェコ製「ヴァンピール」ロケットなど、複数の種類の武器を使用したと述べた。
ウクライナがチェコ製の武器を使用したというロシアの主張を、BBCは独自に確認できていない。
米ニューヨークの国連本部では30日、ロシア代表の要請で安全保障理事会の緊急会合が開かれた。ロシア代表はチェコ代表の出席を要請したが、ヤン・リパフスキー・チェコ外相は「ロシアに呼び出されてどこかに出席させられるなど、受け入れがたい」と反発し、「侵略者のうそに毒されたプロパガンダに奉仕するつもりはない」と一蹴した。
安保理の緊急会合ではロシアのヴァシリー・ネベンジャ国連代表がウクライナについて、「民間の標的に対して意図的で無差別な攻撃」を実施したと非難。これに対して米英をはじめとする諸国代表が、ロシア国民の死亡に責任があるのは、そもそも紛争を始めたプーチン大統領だと反論した。
国連のモハメド・ハレド・キアリ事務次長補は、双方の攻撃を「明確に非難」するとして、民間人や民間インフラへの攻撃は「国際人道法に違反するもので、容認できず、ただちに停止しなくてはならない」と述べた。
ウクライナへの砲撃続く
30日夜には、ウクライナ南西部ヘルソン州のオレクサンドル・プロクディン州知事が「テレグラム」で、集合住宅がロシアに砲撃され、1人が死亡したと明らかにした。
ウクライナ北東部ハルキウ州では、ロシアのロケット砲6発で民間インフラが被害を受け、19人が負傷したと、オレグ・シネグボフ州知事が「テレグラム」に書いた。負傷者には子供2人と外国人が含まれるという。
ハルキウ市内では、中心部にあるハルキウ・パレス・ホテルがロシアに砲撃され被害を受けた。同ホテルは、外国メディアが取材拠点にすることが多い。