コロナ派生型「JN.1」、WHOが「注目すべき株」に 世界各地で急拡大
フィリッパ・ロクスビー、健康記者

画像提供, Getty Images
世界保健機関(WHO)は19日、新型コロナウイルスのオミクロン株から派生した「JN.1」を「注目すべき変異株」(VOI)に指定したと発表した。「急速に拡大している」ためとしている。
JN.1はインド、中国、イギリス、アメリカなど世界各地の国々で確認されている。
WHOは、公衆衛生へのリスクは今のところ低く、現行のワクチンで予防効果が得られると説明。
ただし、この冬は新型ウイルスや他の感染症にかかる人が増える可能性があると警告している。
北半球では、インフルエンザ、呼吸器合胞体(RS)ウイルス、小児肺炎などの呼吸器系ウイルスも増加傾向にある。
新型ウイルスは常に時間とともに変化しており、ときおり新たな変異株が生まれている。
ここしばらくは、オミクロン株が世界的に優勢な変異株となっている。
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WHOは現在、JN.1を含め、オミクロン株に関連した多くのVOIを追跡調査している。これまで、懸念すべきものは見つかっていない。
ただ、JN.1は世界各地で急速に広がっている。
米疾病対策センター(CDC)によると、同国で現在最も急速に広がっている変異株の系統がJN.1で、感染の15〜29%を占めているという。
英健康安全保障庁(UKHSA)は、研究施設で分析された新型ウイルスの陽性検査結果の約7%がJN.1だとしている。同庁はこれらの変異株の派生型について、全データを監視し続けていくとしている。
冬期に急増
JN.1は全ての地域で急速に広がっている。おそらく、派生元のBA.2.86系統と比べ、スパイクタンパク質にさらなる変異があったためとみられる。
WHOは、「この亜系統は特に冬を迎えている国々で、他のウイルスや細菌感染症が急増するなか、SARS-CoV-2(コロナウイルス)感染者の増加を引き起こすと予想される」としている。
WHOによると、ワクチンによる免疫がJN.1にどれくらい効果的なのかについては、まだ限られた証拠しかないという。
これまでの派生型に比べJN.1のほうが感染したときの症状が重いとする報告は出ていない。
しかしWHOは、新型ウイルスの入院患者のデータを報告する国が大きく減っていることから、健康への影響を調べるにはさらなる研究が必要だとしている。
感染や重症化を防ぐために、WHOは以下の行動を勧めている。
- 混雑した密閉された場所ではマスクを着用する
- 咳やくしゃみをするときは口を覆う
- 手指を清潔にする
- 新型ウイルスやインフルエンザの最新の予防接種を受ける(特にリスクが高い人)
- 体調不良のときは家にいる
- 症状があれば検査を受ける









