バイデン米大統領、皮膚がんの病変を切除、追加治療必要なし=ホワイトハウス

米ホワイトハウスは3日、ジョー・バイデン大統領(80)の定期健康診断で皮膚がんの病変が見つかり、取り除いていたと発表した。大統領の主治医によると、腫瘍(しゅよう)はすべて取り除き、追加治療は必要ないという。

大統領主治医のケヴィン・オコナー医師は報道陣に対して、バイデン氏の胸の皮膚に発見された病変は2月16日、ワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センターで取り除いたと説明。「これ以上の治療は不要」で、病変を取り除いた個所は「順調に治った」という。今後も体調管理の一環として、皮膚の状態の観察は続けるとも、医師は説明した。

バイデン大統領は2月に定期健康診断を受けた。ホワイトハウスは、大統領が健康で「職務遂行可能な健康状態」だと発表していた。

オコナー医師によると、病理検査の結果、皮膚がんは「基底細胞がん」と呼ばれる種類だと判明。転移はまれながんの種類だという。

米疾病対策センター(CDC)によると、アメリカでもっとも患者が多い皮膚がんは、「基底細胞がん」と「有棘(ゆうきょく)細胞がん」の2種類。

アメリカで「基底細胞がん」の診断を受ける人は毎年360万に上る。米皮膚がん財団によると、がんの中でも特に発症者が多いものの、進行は遅く、治療可能で、初期から治療を開始すれば悪影響は最小限にとどめられるという。

同じ皮膚がんでも転移しやすい悪性黒色腫(メラノーマ)と異なり、「基底細胞がん」も「有棘細胞がん」も「通常は治療可能だが、外見に影響することもあり、治療費は高額になる」とCDCは説明している。

ジル・バイデン大統領夫人は今年1月、3カ所の皮膚病変を取り除く処置を受けている。その後の検査で2カ所の病変が、「基底細胞がん」だったと判明した。

バイデン大統領は就任前にも、メラノーマ以外の皮膚がん細胞を何度か切除している。2021年の健康報告では、オコナー医師は大統領の皮膚の病変は取り除かれ「現時点では皮膚がんの疑いのある部位はない」としていた。

大統領夫妻は長年、がん治療推進の活動を精力的に進めてきた。大統領の長男、ボー・バイデン氏は2015年に46歳で脳腫瘍のため亡くなっている。

バイデン氏は大統領2期目を目指して2024年大統領選に出馬するものと、広く見られている。

皮膚がんの予防法としては多くの医師が、皮膚をなるべく太陽の光にさらさないようにして、冬の間でも日焼け止めを塗ることを推奨している。