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【2022年サッカーW杯】 イングランド、初戦でイランを圧倒 ウェールズはアメリカと引き分け
サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は21日、1次リーグのグループBの試合があり、イングランドが6-2でイランを圧倒した。64年ぶりの出場となったウェールズは、アメリカと1-1で引き分けた。
イングランドがゴール量産
イランは試合開始早々、自陣ゴール前での競り合いでGKアリレザ・ベイランバンドが味方DFと頭をぶつけ、脳振とうで交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。
イングランドは前半35分、ジュード・ベリンガムがクロスのパスをヘディングで合わせ、先制点を奪取。ハーフタイムを目前に、ブカヨ・サカが見事なシュートで追加点を挙げた。さらに、ラヒーム・スターリングがクロスのボールを足の外側でボレーシュート。ゴールとなって、3-0で前半を終えた。
後半に入ってもイングランドの攻勢が続き、17分にはサカが2点目を挙げた。20分にはイランのメフディ・タレミが見事なゴールで1点を返し、イランのサポーターが歓喜。しかしその後、交代で入ったばかりのイングランドのマーカス・ラシュフォードが、ボールに絡んだ最初のプレーでスムーズかつ落ち着いた動きを披露。ゴールネットを揺らして5-1とした。
残り時間が少なくなる中、イングランドはジャック・グリーリッシュがゴール至近距離からさらに得点。一方のイランも、アディショナルタイムの終了間際にタレミがPKを決め、もう1点返した。
ベリンガムが中盤を制する
BBCのサッカー担当のフィル・マクナルティ主任記者は、イングランドにとってはこれ以上ないほどの結果となったと評価。
ベリンガムは19歳ながら堂々としたプレーで中盤を制し、サカと並んでこの試合の主役になったとした。
同記者はまた、イングランドが主要大会で6点を挙げたのはこれが2度目だが、同じことが次に起きた場合、その時もベリンガムがからんでいるはずだと予測。ベリンガムは世界を股にかける選手で、世界トップレベルでの長いキャリアが待っていると称賛した。
社会的メッセージ
イングランドはこの試合、性的少数者などを念頭に多様性と包括性を支持する「OneLove」の腕章を着用する予定だった。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)から、実行した場合は警告を出すと言われ、断念した。
一方、イランの選手とサポーターは、自国で人権侵害をめぐる反政府デモが高まっていることについて、国際舞台で思いを表明した。試合前に国歌が流れると、サポーターはこれをかき消すように大声を上げた。イランの選手は誰も国歌を歌わなかった。
イングランドはこの後、25日にアメリカ、29日にウェールズと対戦する。
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ウェールズは望みつなぐ
イングランドに続き、ウェールズも初戦に臨んだ。前半は精彩を欠き、生き生きとした動きを見せたアメリカに圧倒された。
アメリカは36分、速い攻撃からゴール前にパスを流すと、走り込んだティム・ウェアがうまく合わせて先制点を挙げた。
ウェールズは一方的に押し込まれる展開だったが、後半になってキーファー・ムーアが投入されると活気づいた。
後半の残り9分、この日は目立たなかったギャレス・ベイルが、ペナルティーエリア内で倒されてPKを得た。ベイルはボールをゴールネットに突き刺し、ゴール裏のウェールズのサポーターは大興奮した。
この試合で敗れれば1次リーグ突破が難しくなるとみられていたウェールズは、待望のワールドカップ復帰戦を引き分けに持ち込み、着実に勝ち点1を獲得した。
ウェールズは25日にイラン、29日にイングランドと対戦する。
待ち望んだ復帰戦
ウェールズにとって、この日の試合は大きな意味をもっていた。
W杯の初出場から2度目の出場まで64年を要した。これほど長い時間待った国は他にない。
そのウェールズはいま、黄金時代の真っただ中にいると、BBCスポーツ・ウェールズのダヴィス・プリチャード記者は言う。欧州選手権の2016年大会(ユーロ2016)では初めて準決勝まで進出。2020大会(ユーロ2020)でも決勝トーナメントに進んだ。今年6月にはW杯欧州予選プレーオフでウクライナを破り、本戦への出場を決めた。
しかし、この日前半のウェールズのパフォーマンスは大舞台に見合うものではなかったと、プリチャード記者は分析。
アメリカがダイナミックな動きで主導権を握ったのに対し、ウェールズは落ち着きがなくてバラバラだったとし、アメリカにもっと得点されても不思議ではなかったとした。
同記者はまた、後半になるとウェールズは見違えるように調子を上げたとし、転換点はムーアの投入だったと説明。前半はパスを2本つなぐのがやっとだったが、後半はムーアを中心に攻撃の狙いが明確になったとした。