アマゾン熱帯雨林で1万2000年前の壁画、氷河時代の巨大動物など数千点

Rock art in the Amazon

画像提供, José Iriarte

画像説明, 壁画には様々な動物や幾何学的なデザインが描かれている

南米アマゾン川流域の熱帯雨林で発見された壁画に、氷河時代の巨大動物などが描かれていることが明らかになった。研究者らがこのほど公表した。

数千点の動物などの絵は、コロンビアのアマゾン川流域の北端部にある3つの岩窟遺跡の壁で見つかった。推定約1万1800~1万2600年前、最終氷期にかけて描かれたものとされる。

2017年と2018年に遺跡の調査が行われたが、研究結果は最近になって公表された。

この研究はコロンビア国立大学、アンティオキア大学、英エクセター大学の専門家たちが行ったもの。

研究者たちによると、岩壁にはゾウの先史時代の親戚にあたるマストドンや巨大なナマケモノ、氷河時代のウマなど、現在は絶滅している動物が描かれている。

Rock art depicting a) a giant sloth, b) a mastodon, c) a camelid (Palaeolama?); d and e) horses f) a three-toe ungulate with a trunk

画像提供, José Iriarte

画像説明, 研究者たちによると、巨大なナマケモノ(上段左)やマストドン(上段中央)、ラクダ(上段右)、ウマ(下段左・中央)、背中にこぶのある3本指の有蹄類(下段右)が描かれているという
Rock art in the Amazon

画像提供, José Iriarte

画像説明, 新たに記録された壁画には、マストドンとみられるものも描かれている
This image is believed to depict animals including snakes, deer, and a large bird as well as geometric designs

画像提供, José Iriarte

画像説明, ヘビやシカ、大型の鳥、幾何学的なデザインなど

また、ヘビや鳥といった動物のほかに、幾何学的な形や人間、手形、狩猟の様子も描かれている。

研究者たちによると、黄土から抽出された顔料を使った赤色の壁画は、南米で発見された岩壁に描かれた絵としては最大規模だという。

José Iriarte describes this painting as "turtle-type" men holding hands

画像提供, José Iriarte

画像説明, エクセター大学のホセ・イリアルテ氏によるとこれは、「カメのよう」な男性たちが手を繋いでいる絵
Rock art in the Amazon

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画像説明, 最も古いものは約1万2600年前に描かれたとみられる
Rock art in the Amazon

画像提供, José Iriarte

画像説明, ブタに似たペッカリー、シカ、儀式を行う人間、ネコやイヌに似た動物などが描かれているという

エクセター大学のホセ・イリアルテ氏は壁画について、「すでに絶滅した巨大動物が生息していた当時、人類がどのような生活を送っていたのかを表すものだ」と述べた。

イリアルテ氏の同僚のマーク・ロビンソン氏は壁画について、アマゾン地域西部で暮らしていた初期人類の生活を「鮮明に、刺激的に垣間見る」ことができるとした。

「植生や森林の構成の変化につながる極端な気候変動の時代に、初期人類はこの地域へ移動してきた。当時のアマゾンは、現在のような熱帯雨林になる変化の最中だった」

Rock art in the Amazon

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