ディナー皿のセットに6000万円? マクロン仏大統領に批判の声

新たなディナーセットはブリジット夫人が選んだ

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仏大統領府(エリゼ宮)が高額なディナー食器一式を新たに購入する一方で、エマニュエル・マクロン大統領が福祉に多額の予算が割かれていると不満を述べたことに、非難の声が上がっている。

仏政府によると、マクロン大統領のブリジット夫人が選んだ計1200点あるセットの価格は5万ユーロ(約640万円)だが、仏風刺雑誌「ル・カナール・アンシェネ」は、実際の費用は約10倍の50万ユーロ近くに上ると指摘している。

そんななか、マクロン大統領の広報部長がツイッターに投稿した動画に、同大統領が「ばからしい額のお金」が福祉に支払われていると話す様子がとらえられていた。この動画はユーザーたちの間で急速に広まり、経済的困窮者を見下していると非難する声が上がった。

恵まれた環境で育ったマクロン大統領は一般市民の生活をよく分かっていないという世間の見方を、さらに強める結果にもなっている。

なぜ新しいディーナーセットをそろえるのか

エリゼ宮で現在使われている食器は、10年以上前になるジャック・シラク大統領の時代にさかのぼるものがあるほか、1950年代のルネ・コティ大統領が使っていたものさえある。

政府関係者は食器が古くなっている上、完全なセットではなくなっていると説明した。

File pic of a visitor inspecting a dinner table at the presidential palace in 2008

画像提供, Getty Images

画像説明, A visitor to the presidential palace eyes the quality of the Sèvres dinner plates (file pic)

1848年以来、エリゼ宮に食器を納入してきたのはセーブル焼きの陶磁器工場で、芸術家のエバリスト・リシャール氏によるデザイン「ブリュ・エリゼ」には、大統領府の建物がスケッチされている。

エリゼ宮によると、900枚のディナー皿と300枚の小皿は工場の年間予算から支出されている。費用とされる5万ユーロはデザインにかかわった製作者たちへの支払いだという。

しかし、ル・カナール・アンシェネ誌は、一皿当たり400ユーロがかかっていると指摘し、1200枚であれば計50万ユーロ近くになり、政府発表の約10倍になると計算している。

工場には文化省から運営費の6割に当たる約360万ユーロの助成金が毎年出ているとして、一皿当たりの費用を200ユーロと見積もる指摘もある。

食器セットの更新計画を監督する工場長によると、費用はまだ計算されていないものの、大統領府は負担しないという。

「ばからしい額のお金」

マクロン大統領がお金について、くだけた口調で語る様子を撮影した動画が急速に広まるなかで、ディナーセット更新の話が表面化したのは気まずいタイミングだったと、一部で指摘されている。

大統領府のシベト・ヌディアイェ広報部長が投稿した動画では、マクロン大統領が強い調子で、「福祉の状況を見てみろ。生活保護にばからしい額のお金をつぎ込んでいるのに、人々はそれでも貧しい。彼らは抜け出そうとしない。貧しく生まれた人たちはずっと貧しい。人々がそこから抜け出すのを助けるような何かが必要だ」と語っている。

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動画が明らかになった後、マクロン大統領は仏南部のモンペリエを訪れ演説し、非人道的で、低所得者への給付が増加しつづけ、受給者が見下されるような福祉制度を見直す必要があると語った。

タイミングの悪さが、多くのツイッター・ユーザーたちの目に留まったようだ。あるユーザーは、「ばからしい額をお皿につぎこんで、人々は幸せじゃない」とコメントした。

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コメンテーターたちは、マクロン大統領が昨年、労働法改革に反対する人々を「怠惰」と非難していたことを指摘した。