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【移民危機】スウェーデンが国境検問を一時導入
スウェーデン政府は11日、国内への移民流入を抑制するため、国境検問を一時的に導入すると発表した。イェーゲマン内相は、入国者の急増が国内の治安悪化につながりかねないという警察の警告を受けての対応だと説明した。検問は現地時間12日正午から始まり、当面は10日間続く。
今年20万人近い移民がスウェーデンに到着すると予想されている。人口比率でみれば、他のどの欧州連合(EU)加盟国よりも多い。
イェーゲマン内相は、中道左派の政府のねらいは「治安と安定確保」だと説明。「亡命希望者の数を制限するのではなく、スウェーデンにやってくる亡命希望者の流れをもっと統制のとれたものにするためだ」と述べた。
内相はさらに「他のEUへのメッセージははっきりしている。スウェーデンは難民危機において最も多くの責任を担ってきた国のひとつだ。これはお互いにとっての課題で、なんとか乗り切るためには、他の国も責任を分担しなくてはならない」と強調した。
スウェーデンの移民当局は、国境検問を一時的に導入することで、新規の入国者をきちんと登録し、不法滞在を防げるようになると説明する。
スウェーデン移民局のベングトソン報道官によると、同政府は現在、国境にいる移民をバスに乗せて移民局の事務所に運んでいるが、「そこに到着した人の多くが事務所の中に入らず、登録もせず、そのまま消えてしまう」のだという。
アフリカ支援を協議
一方、マルタではEUとアフリカ諸国の首脳が11日から2日間の日程で、移民の流れ抑制の方策を協議している。双方は、18億ユーロのアフリカ緊急基金の設置で合意する見通し。
欧州はアフリカに資金提供する代わりに、アフリカ諸国に移民対策として経済問題や国内の治安状況の改善を求めている。さらに欧州は、難民認定に相当しない移民の強制送還を強化していく方針だ。
一方でアフリカ各国の首脳は、正式に欧州に移住するための要件や手続きをより明確にするよう求めている。
11日にはトルコからギリシャ・レスボスを目指す船の沈没事故がまた起き、7人の子供を含む14人が溺死した。沿岸警備隊によると、救出できたのは27人という。
国連によると、2015年にはこれまでにすでに80万人近い移民が海路で欧州に到着する一方、3440人が死亡したり行方不明になっている。
エリトリアやナイジェリア、ソマリアといったアフリカ諸国から約15万人が危険を承知で地中海を渡り、イタリアやマルタに到着しているのに加え、シリア人を中心とする65万人もの人がトルコやギリシャから欧州に移動している。
EUでは、そうした移民が当初訪れるギリシャやイタリア、ハンガリーなど各国で緊張が高まっている。さらにほとんどの移民は、移民を最も手厚く受け入れると思われているドイツやスウェーデンを目指している。