イスラエルとパレスチナの大使が演説 国連の緊急特別会合

動画説明, イスラエルとパレスチナの大使が演説 国連の緊急特別会合

国連総会は26日、緊急特別会合を開き、パレスチナ自治区ガザ地区の情勢を協議した。パレスチナ自治政府のリヤド・マンスール国連大使とイスラエルのギラド・エルダン国連大使も演説した。

パレスチナのマンスール大使は、10月7日以降にハマス支配下のガザ地区で、3000人以上の子どもたちがイスラエルによって殺害されたと訴えた。明らかに感情的な様子で、声や手も震えていた。

また、イスラエル軍の空爆から市民の命を救わなくてはならないとし、各国首脳らに対し、「爆撃を止める」ことに力を尽くすよう要請。

「ありえない選択肢しかないとき、皆さんは親としてどのような選択をするのか。死がそこらじゅうにあり、荒廃がそこらじゅうにあるときに」と問いかけた。

マンスール大使は、ガザ地区の住宅の4割がイスラエルによって破壊されたという国連発表を引用したほか、「全人口が家を追われた」と述べ、イスラエルがパレスチナ人をガザ地区から「強制移住」させようとしていると非難した。

一方、イスラエルのエルダン大使は、ハマスを「現代のナチス」と批判。イスラエルは「ハマスとだけ戦争をしている」と強調した。

エルダン氏は、ハマスが10月7日にイスラエルの民間人に対して行った残虐な行為を詳細に語り、「ハマスが行った純粋な残虐行為に匹敵するホラー映画はない」と訴えた。

また、キブツの診療所で人命救助に当たっていたところを殺された、イスラエルの若い救急隊員についても説明。頭に銃弾を受けたこの救助隊員が、同僚に発見されたときの写真を掲げた。

その上で、ハマスが行った残虐行為は「ホロコースト以来見たことがない」ものだと述べた。

7日のハマスによるイスラエルへの奇襲では、1400人以上が殺害され、200人以上がガザ地区へ連れ去られた。一方、ハマスが運営するガザ地区の保健省は、ガザ地区へのイスラエルの報復空爆でこれまでに少なくとも7000人が殺されたとしている。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は25日、ハマスとの戦闘は「まだ始まりに過ぎない」とし、ガザ地区へ地上侵攻に踏み切る準備を進めていると、テレビ演説で述べた。ただし、時期については示していない。