東南アジア・南アジアを襲う豪雨、洪水や土砂崩れでの被害拡大

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東南アジア・南アジアを襲う豪雨、洪水や土砂崩れでの被害拡大

南アジアと東南アジア全域で、非常に強い雨が甚大な被害をもたらしている。過去1週間に洪水や土砂崩れで死亡した人は、地域全体で約1100人に上るという。

インドネシアを先週襲ったサイクロン(熱帯低気圧)「セニャール」の豪雨による大洪水では、スマトラ島を中心に国内での死者が500人を超えた。また、500人以上が今も行方不明となっており、数千人が負傷したという。

この洪水は、マラッカ海峡上で発生した極めて珍しいサイクロンによるもので、インドネシアではアチェ州、北スマトラ州、西スマトラ州が最も深刻な被害を受けている。

政府の災害対策機関によると、この洪水で約140万人に影響が出ている。

多くの道路が大型車両の通行に適さないため、支援スタッフは、徒歩やバイクで被災地にたどり着こうとしている。

現地からの画像には、橋が流されり、道路が泥やがれきで覆われ、丸太が高く積み上げられている様子が映っている。

スリランカでも、大雨によって壊滅的な洪水と土砂崩れが発生。これまでに死者が355人を超えた。当局によると、11月30日時点での行方不明者も200人以上に上っている。

スリランカでは、降雨量がサイクロン「ディトワ」によって大幅に増加した。この豪雨は非常にゆっくりと移動し、数日間で一部の地域に50センチ以上の雨を降らせた。

この暴風雨は現在弱まり、北へ移動してインド南東部に雨をもたらしている。

一連の異常気象では、気候変動が一因となっている可能性が高い。地球温暖化によって熱帯低気圧やサイクロンの発生が増えるとは予想されていないが、発生した場合には以前より強力になる可能性があり、降雨量の増加で洪水が悪化する恐れがある。

BBCのジョナサン・ヘッド東南アジア特派員が報告する。