フィリピン南部沖でフェリー沈没、少なくとも18人死亡 350 人以上乗船

フィリピン南部沖で26日未明、乗客乗員350人以上を乗せたフェリーが沈没し、これまでに少なくとも18人が死亡した。

フィリピンの沿岸警備隊によると、317人が救助されたが、24人が依然行方不明だという。

沈没したのは、貨物・旅客フェリー「MVトリシャ・カースティン3号」。現地時間26日午前1時50分に救難信号を発した。フェリーはミンダナオ島からホロ島へ向かう途中だった。

当局は沈没原因を調査中だとしている。フィリピンは7100以上の島からなる国で、過去にも島々をつなぐフェリーが絡む海難事故が起きている。

沿岸警備隊のノエミー・カヤビャブ報道官はテレビインタビューで、「生存者の証言によると、事故当時、海が荒れていたようだ」と述べたと、AFP通信は報じた。

南西部ボンガオの災害対策当局が公開した動画には、救命胴衣を着けて海に浮かび、救助を待つ人々の姿が映っている。

バシラン州のムジブ・ハタマン知事がフェイスブックに投稿した動画では、毛布に包まれた複数の生存者が救助ボートから降りる様子が確認できる。

バシラン州の救急隊員ロナリン・ペレス氏はAFP通信に対し、生存者が次々運ばれてきてひっ迫していると語った。

「搬送されてくる患者の多さが問題だ。人手が足りていない」

AFP通信は別の救助隊員の話として、乗客の家族から問い合わせの電話が100件以上かかってきていると伝えている。

フィリピンで過去に起きたフェリー事故では、整備不良や過積載が事故原因だと指摘されている。それでも、安価な移動手段として、多くのフィリピン人はいまもフェリーを利用している。

2023年5月には、旅客フェリーで火災が発生して28人が死亡した。生後6カ月の乳児を含む3人の子どもも犠牲になった。

前年の2022年には、134人を乗せた高速フェリーでの火災で、少なくとも7人が死亡している。

(追加取材:ジョエル・グイント)