ロシア占領のウクライナ東部で一家9人射殺 ロシア兵2人を拘束

ロシア占領下のウクライナ東部の町ヴォルノヴァハで、子ども2人を含む一家9人が自宅で射殺されているのが見つかった。ウクライナ側は30日、「誕生日を祝っていた一家全員を、占領者らが殺害した」と説明した。ロシア捜査当局は、ロシア兵2人を拘束したと発表した。

ウクライナ当局によると、一家は10月27日、家の明け渡しを拒んだため、ロシア兵に殺害されたとみられる。

被害者には2014年と2018年に生まれた子どもが1人ずつ含まれていたという。

ウクライナとロシアはそれぞれ、この襲撃の捜査を開始した。

ロシア捜査当局は、極東地方出身のロシア兵2人を拘束したと発表。「初期の情報によると、犯行動機は家庭内のに争いだ」とした。

ソーシャルメディアには、銃弾を浴びて血だらけになった遺体がベッドに横たわっている写真が浮上した。家族の何人かは抱き合った状態のままだった。

ウクライナの人権オンブズマン、ドミトロ・ルビネツ氏は30日、「初期の情報によると、占領者らが誕生日を祝っていた一家全員を殺害した。一家は自分たちの家をチェチェンから来た占領者らに明け渡すのを拒否していた」とテレグラムに投稿した。

ウクライナが統治するドネツク州の検察当局も初期情報をもとに、軍服を着た襲撃者らが、家の明け渡し要求を拒まれた後、一家を射殺したと述べた。

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ヴォルノヴァハは、ロシアが昨年2月にウクライナへの全面侵攻を始めてから数週間後に、ロシア軍に占領された。町の大半は破壊されている。

ウクライナ東部と南部の広大な戦線では、激しい戦闘が続いている。

ウクライナは6月に反転攻勢を開始。南部ヘルソン州とザポリッジャ州のロシア軍を分断し、補給を難しくすることを狙っている。

これまでのところ、ウクライナの前進は遅く、損害も大きい。ロシアは防衛ラインを固めている。

ここ数週間、ロシアはドネツク州の要衝アウディイウカや北東部ハルキウ州のクピャンスク付近でも攻撃を続けている。

ウクライナ軍はロシアの攻撃について、すべて「失敗」していると主張。ロシアが支配するドネツク州への入り口であるアウディイウカの周辺では、ロシア軍に多数の死傷者が出ているとしている。

双方の主張は第三者による客観的な検証がなされていない。