カナダ北西部で森林火災広がる 避難する「車が溶け始めた」

カナダ北西部のノースウエスト準州の州都イエローナイフに山火事が迫り、数千人に避難命令が出ている。

当局は、週末には山火事がイエローナイフに到達するとみている。炎はすでに、遠隔地のコミュニティーに達している。

また、別の山火事が、やはりノースウエスト準州のヘイ・リヴァー周辺に迫っているという。

地元テレビ局CBCが取材した避難者の1人は、13日にヘイ・リヴァーから逃げ出した際に炎の中を抜けたところ、車が溶け始めたと語った。

ノースウエスト準州当局は15日に緊急事態を宣言。現在、200件以上の森林火災に対処している。

ヘイ・リヴァーのキャンディス・ジェイムソン町長は、週末に避難指示を出したものの、住民3500人のうち約500人が町に残っているとみている。

山火事は今週に入り、強風を受けて数時間で30キロ進んだ。この影響で、ヘイ・リヴァーの外へ向かう2本の高速道路が通行不能になった。

ジェエイムソン町長は、町から出る道は「油断ができない」状況だと述べた上で、町への食料やガソリンの供給が少なくなっているとした。

遠隔地では、電話やインターネットの接続も止まっている。

カナダ軍はここ数日、ノースウエスト準州のサウス・スレイヴ地域で、山火事の脅威が迫った複数のコミュニティーにおける飛行機を使った避難活動を実施している。

同準州における飛行機での避難活動としては、過去最大規模だという。

避難者の多くは南側のアルバータ州に移動しているが、いつ自宅に戻れるのかは不明。

ノースウエスト準州の州都で、北極圏の南側に位置する人口約2万人のイエローナイフでは、14日に非常事態が宣言された。

当局は、気象予報通りに今後数字で雨が降れば、イエローナイフは山火事を免れるのではないかと期待している。火災は、16日午後の時点で街から17キロの地点まで到達している。

このほか、フォート・スミス、カトルデチェ・ファースト・ネイション、ヘイ・リヴァー、エンタープライズ、ジーン・マリー・リヴァーといったコミュニティーにも避難命令が出ている。

カナダは今年、記録史上過去最悪の山火事シーズンを迎えている。16日の時点で、各地で1100件近くの山火事が発生している。

専門家らは、春の気候が通常より温暖で乾燥していたことが原因だとしている。

科学者らは、気候変動が山火事を加速させる可能性の高い暑くて乾燥した気象のリスクを拡大しているとしている。