インド東部で旅客列車などが衝突、280人以上死亡

インド東部オディシャ(オリッサ)州で2日、3本の列車がからむ衝突事故があり、少なくとも288人が死亡、約800人がけがをした。インドのナレンドラ・モディ首相は責任者は厳正に処罰すると述べた。

この事故では2日夜に旅客列車が脱線し、隣の線路を走っていた別の旅客列車に衝突したとみられている。21世紀に入ってからインドで起きた最悪の列車事故となった。

現地のスダンシュ・サランギ消防局長は、これまでに288人が死亡したと述べた。事故に絡んだ列車3本のうち2本は旅客列車で、計約2000人の乗客が乗っていたとみられる。

同州のプラディープ・ジェナ知事は、救急車200台以上がバラソール地区の現場にが向かったほか、100人以上の医師が追加派遣されたと説明している。

モディ首相は、事故に悲しみ動揺していると述べ、遺族に追悼の意を表した。

「事故現場では救助活動が行われており、影響を受けた人には可能な限りの支援が与えられる」と、モディ首相はツイート。3日午後には事故現場を訪れた。

首相は被害者が搬送された病院も訪問し、負傷者に面会した。事故原因を徹底的に究明し、負傷者の治療に全力を尽くすと述べた。

モディ氏は、事故発生の責任を負うべき者がいるなら、「厳しく処罰する」とも話した。

インド鉄道によると、衝突したのは「コロマンデル急行」と「ハウラ・スーパーファスト急行」。

午後7時ごろ、シャリマル・チェンナイ間を走るコロマンデル急行の数車両が脱線し、反対側の線路まで到達したとみられる。

その後、イェスワンスプールからハウラに向かっていたハウラ・スーパーファスト急行が、脱線後に横転した車両に衝突したと考えられている。

当局によると、さらに現場に停車していた貨物列車も衝突に巻き込まれたという。それ以上の詳細は発表されていない。

男性乗客の1人は、「事故が起ると、10~15人が私の上に落ちて来て、何もかもめちゃちゃになった。私は人の山の一番下にいた」と話した。

「手と背中、首をけがした。列車のボギー台車から出ると、手を失った人や脚を失った人、顔が崩れてしまった人がいた」と、この男性はインドANI通信に語った。

助かった乗客が、がれきに閉じ込められた人々を助けようとする姿もあった。

地元のバス会社も、けが人の搬送を支援した。

BBCのアンバラサン・エティラジャン南アジア編集長は、インドは世界最大級の鉄道網を有するが、歴代の政権が数億ドルをインフラ改善につぎ込んでいるにもかかわらず、衝突事故が絶えないのだと指摘した。

インド史上最悪の列車事故は1981年に起こった。ビハール州でのこの事故では、超満員の旅客列車がサイクロンにあおられて脱線し、川に落下。少なくとも800人が亡くなった。