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米政府、未確認飛行物体の撃墜は「慎重を期すため」 正当性を主張
米ホワイトハウスは13日、先週末に北米上空を飛行していた3つの未確認物体を撃墜したことについて、「慎重を期すため」だったとして正当性を主張した。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は、これらの物体は商用航空機の飛行に脅威を与えており、アメリカ国民の「最善の利益」のために撃墜したと述べた。
北米上空では今月初めに中国の偵察用気球とみられるものが確認され、米軍が4日にサウスカロライナ州沖で撃墜した。以降、米政府は領空の監視体制を強化している。米当局は、気球は中国から飛来したもので、偵察目的で使用されていたと発表している。
一方で中国は、気球は偵察用ではなく、気象観測用のものが風で飛ばされたと説明している。
さらに13日になって中国外務省は、アメリカが過去1年間に10回以上、中国の領空に気球を飛ばしたと主張。
同省の王文斌報道官は、「アメリカが他国の領空に不法に侵入することは珍しいことではない」と述べた。
カービー氏はこうした中国の主張を否定。「我々は中国の上空で偵察用気球を飛ばしていない。中国領空に侵入している他の機体は知らない」と述べた。
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米軍は4日の気球撃墜に続き、米アラスカ州沖やカナダ北西部ユーコン準州の上空、さらに米ミシガン州上空でも「高高度物体」を撃墜。米政権はこれらの物体が何なのか説明するよう圧力を受けている。
カービー氏は中国の偵察用気球とされるものと、先週末に撃ち落とした3つの物体には違いがあるとした。
3つの物体は「地上にいる人々に対する直接的脅威」だったわけではないが、「我々の安全保障や利益、飛行の安全を守るために」撃ち落としたという。
現在、物体の残骸の回収作業が続けられているが、アラスカ州とユーコン準州では遠隔地に落下したため、北極圏の気象条件により発見が難しい状況だと、カービー氏は説明した。ミシガン州ヒューロン湖上空で撃墜した物体の残骸は水中深くに沈んでいるという。
また、米当局はこれらの物体が何なのか「断定的な評価」はできていないが、偵察用だった可能性は排除していないとした。
カービー氏は、中国政府が中国軍とつながりのある「情報収集のための気球プログラム」を運用しているとし、ドナルド・トランプ前米政権下ではその活動は検知されなかったと主張。
「我々はそれを検知し、追跡した。できる限り多くのことを学べるよう、入念に調査している」と述べた。
国防総省の報道官は12日、これらの物体が地球外生命体に関連したものとの見方を当局が排除していないことをうかがわせた。しかし、ホワイトハウスのカリーン・ジャン=ピエール報道官は13日、記者会見でこれを否定した。