中国には今冬「3回の感染の波」、保健専門家が予測 新型コロナウイルス

中国の保健機関の専門家がこのほど、同国にはこの冬に新型コロナウイルスの感染の波が3回訪れるとの見解を示した。現在は、その第1波が訪れているという。

中国では12月初めに政府が「ゼロコロナ」政策の厳しい制限のほとんどを緩和して以降、COVID-19感染者が急激に増えている。

政府の公式発表では新規感染者数は比較的少なくなっているものの、検査数の縮小によって感染者数が過小評価されているとの懸念もある。

中国疾病予防管理センターの首席専門家、呉尊友氏によると、現在の感染拡大は来年1月中旬まで続く見込み。その後、1月21日から始まる春節(旧正月)の休みに合わせた大移動で、それが第2の引き金になるという。中国では毎年、旧正月の1週間を家族と共に過ごそうと、何百万人もがこの時期に旅行する。

さらに、人々が仕事に戻る2月末から3月中旬にかけて第3波が起きると、呉氏は見ている。

呉氏は17日に行われた会議で、ワクチン接種によって感染拡大への対策はある程度の水準に達していると指摘。重症化する患者数の減少につながっていると話した。

中国政府は、人口の90%以上がワクチン接種を完了しているとしている。しかし、3回目の接種を終えている80歳以上は50%に満たない。

中国は独自に開発したワクチンを使っているが、世界各国が使用しているメッセンジャーRNAワクチンに比べ、重症化や死亡を防ぐ効果が弱いとされる。

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アメリカの研究機関は今週初め、中国では2023年に新型ウイルス患者が爆発的に増加し、100万人以上が死亡する可能性があるとの見解を示している。

中国政府は、ゼロコロナ政策への大規模な抗議デモを受けて制限を緩和した12月7日以降、死者は出ていないとしている。

しかし北京市などではコロナ関連死が起きたといううわさが流れている。

また、中国各地で病院が逼迫(ひっぱく)しているほか、郵便サービスや食品サービスにも感染拡大の影響が出ているという。

上海ではアウトブレイクを受け、多くの学校にオンライン授業に切り替えるよう命令が出ている。