You’re viewing a text-only version of this website that uses less data. View the main version of the website including all images and videos.
イラン検察当局、デモ参加者1千人を起訴
イランの検察当局は10月31日、首都テヘランで起きた反政府デモに関わった約1000人を起訴したと発表した。警備員殺害や放火など「破壊行為」に関わったとしている。関連の大規模な裁判が今週開かれる。
イランでは、9月にマサ・アミニさん(22)が頭髪を覆うよう女性に義務づけた法律に違反したとして首都テヘランで道徳警察に逮捕され、その後に死亡。この事件をきっかけに、政府への抗議行動が起こり、全土に広がっている。
当局は全国の逮捕者の総数を発表していないが、人権擁護団体は約1万4000人に上るとしている。
この日には、抗議参加中に治安部隊に殺害されたとみられる10代の若者2人の葬儀があった。
<関連記事>
イラン当局はデモ参加者について、外国の敵対勢力に扇動された「暴徒」だとし、参加者には厳しい罰が待っていると警告している。
AFP通信によると、司法トップのゴラムホセイン・モフセニ・エジェイ氏は、裁判官は「最近の暴徒について正確かつスピードを持って対処する」と述べた。
「政権と対立し転覆させようとする者は外国人に依存しており、法的基準に従って処罰される」
国営通信IRNAによると、テヘランの革命裁判所は30日、5人の裁判を開始。いずれも死刑となりうる罪に問われているという。
被告の1人は、警官を自動車でひき殺した疑いで「モフセド・エ・フェル・アルズ(地上に腐敗を広めた罪)」に問われている。
別の被告は、警官にナイフで襲い掛かり、政府施設に火を放ったとして、「神に対する憎悪」の罪で起訴されている。
イランで強権を持つイスラム革命防衛隊のホセイン・サラミ総司令官も30日、「きょうが暴徒の最後の日だ」、「もう通りに出るな」と述べ、抗議活動に最後通告を行った。
しかし翌日には、イラン各地の大学で学生たちが抗議活動を行った。
ある動画には、テヘランのアザド大学で、武装した私服警官が催涙ガスや棒で群衆を攻撃する様子が映っている。
南部サナンダジのコルデスタン大学でも、治安部隊が学生に向けて発砲したと報じられた。
抗議で亡くなった10代若者の葬儀
クルド系人権団体「Hengaw」によると、クマル・ダロフタテフさん(16)は北東部ピランシャフル市で至近距離から銃で撃たれ、30日夜に病院で亡くなった。31日の葬儀では、参列者が反政府のスローガンを叫んだ。
南部サナンダジでも、サリナ・サエディさん(16)の墓の前に人々が集まった。
BBCのカスラ・ナジ記者が取材した目撃者は、サエディさんは数日前のデモで治安部隊が撃った散弾銃に当たり、地面に倒れたと語った。
しかし、当局は治安部隊への批判をかわすため、サエディさんの父親にテレビで、サエディさんは自殺したと強制的に発表させたという。
イラン人権活動通信(HRANA)は、アミニさんの死後、子供45人を含む284人が抗議デモを鎮圧する治安部隊によって殺されたと伝えている。
また、治安部隊にも35人の死者が出ているとしている。