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チェコ、クラウドファンディングでウクライナ軍に戦車を購入
チェコでこのほど、ウクライナ軍に供給する戦車を購入するためのクラウドファンディングが行われ、130万ドル(約1億9000万円)超の調達に成功した。
「プーチンへの贈り物」と題されたキャンペーンには、チェコ国防省と在チェコ・ウクライナ大使館が協力。ソ連時代の戦車「T-72」を現代化した「トーマス」を購入し、ウクライナに送ろうという試みで、1万1288人が参加した。
チェコのヤナ・チェルノホヴァ国防相は、10月7日に70歳の誕生日を迎えるロシアのウラジーミル・プーチン大統領に「ふさわしい贈り物」になったと冗談をツイートした。
「ウクライナ支援のため、プーチンに『プレゼント』を買ってくれた皆さんにお礼を申し上げます」と、セルノコヴァ氏は続けた。
「あらためて、皆さんの優しさと連帯感に感謝します。我々はウクライナを支援し続けなければならないし、これからもそうしましょう!」
ウクライナのイエフェン・ペレビイニス駐チェコ大使も、「一般の人々が(ウクライナ国防省)のために戦車を買ってくれたのはチェコが初めてだ」とツイートした。
今後も資金を募る
「T-72アヴェンジャー」は、1969年に初めて投入されたソ連製戦車を現代化したもの。戦場に煙幕を張る装置や、アップグレードされた主砲などが備えられている。
クラウドファンディングの主催者は、今後もドローンや保温機能のある衣服、防弾チョッキ、銃弾といった必需品をウクライナに供給するため、資金を募っていくとしている。
2月にロシアがウクライナに侵攻を開始して以降、西側諸国はウクライナに大量の軍備を供給している。アメリカはこれまでに151億ドル超相当、イギリス下院の調査サービスによると、同国も23億ポンド相当の軍事設備を供給した。
中東欧諸国も同様で、ポーランドはこれまでに戦車約230台を送っている。チェコも侵攻開始当初から軍備を供給している。
一般人が軍備調達に参加
一方でウクライナ政府は、軍への供給を途絶えさせないため、最新の方法も追求している。
在チェコのウクライナ大使館によると、「プーチンへの贈り物」キャンペーンではこれまで、より幅広い軍備購入プログラムとして数百万ドルを調達してきた。参加者は戦車やドローン、銃弾など、募金先を選べるようになっているという。
ウクライナ政府が立ち上げたドローン購入プログラム「UNITED24」では、映画「スター・ウォーズ」シリーズでルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルさんなど、多数の著名人が大使として関わっている。
これまでに1億9600万ドル(約280億円)が集まり、ドローン986機、暗視ゴーグル20個、軍用ヘリ1台などが購入された。また、人道支援プロジェクトにも充てられている。
5月にはリトアニアで同様のキャンペーンが行われ、トルコ製の最新鋭ドローン「TB2」が購入された。このキャンペーンではわずか3日間で目標額の600万ユーロ(約8億5600万円)を達成した。
ウクライナのベシュタ・ペトロ駐リトアニア大使はこの時に出演したテレビ番組で、「一般市民がお金を出し合ってこうしたものを買うのは、歴史上初めてのケースだ。前例がない、信じられない」と語った。
ロシアでもクラウドファンディング
ロシアの戦費調達にもクラウドファンディングが利用されている。
しかし報道によると、戦争支持派のロシア人グループから送られた資金は通常、不足している食料や衣類、靴、基本的な装備、負傷した兵士を治療するための医療品などの購入に使われているという。
中には、強制的なクラウドファンディングの報告さえある。ラジオ・リバティのジャーナリストは2週間前、ロシア極東にあるエネルギー大手ガスプロムの労働者が、薬を買うために1000ルーブル(約2500円)を送るよう強制されていると報じた。