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クリミア半島のロシア軍基地で爆発、1人死亡 「弾薬が爆発」とロシア国防省
ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島のロシア空軍基地で9日、複数の爆発があり、1人が死亡した。ロシアに任命された同地域の行政トップが発表した。
親ロシア派のクリミア地域行政トップのセルゲイ・アクショノフ氏は、クリミア半島西岸のノヴォフェドロフカに近いサキ軍事基地で爆発があったとソーシャルメディアに書いた。
ソーシャルメディア上で拡散されている動画には、複数の爆発が映っているようにみえる。
ロシア国防省はその後、弾薬の爆発によるもので攻撃は受けてないと発表したが、これが事実かどうか独立した検証はなされていない。
同省は弾薬庫エリアへの「火災の影響」はなかったとしていると、ロシア国営RIA通信は報じている。
クリミア半島は、ロシア人観光客に人気の観光地。ある動画には、後方で煙が立ち上る中、ビーチから逃げ出す観光客とみられる人たちが映っている。
地元の目撃者はロイター通信に対し、現地時間9日午後3時20分ごろから少なくとも12回の爆発音を聞いたと語った。
アクショノフ氏は現場に到着後、爆発地点から5キロの範囲が立ち入り禁止区域に設定されたと述べた。
クリミア半島のノヴォフェドロフカとサキは、ウクライナ沿岸部の封鎖を主導してきたロシア黒海艦隊が駐留するセヴァストポリ港の北約50キロに位置する。
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ウクライナは関与否定
ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領顧問はロシアの独立系テレビ「ドシチTVチャンネル」に対し、今回の爆発にウクライナ政府は関与していないと述べた。
ウクライナ軍はこれに先立ち、ロシア黒海艦隊の旗艦、巡洋艦「モスクワ」が4月半ばに黒海で沈没したことや、そのほかのロシア側の軍事的後退を示唆する皮肉を込めた声明をフェイスブックに投稿。ロシアに「不安定な場所では火災安全規則や禁煙措置」が大事だと伝える内容だった。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、毎晩定例の動画演説でクリミア半島について触れたが、爆発には直接言及しなかった。
「クリミアはウクライナのものであり、我々は決して手放さない」
ゼレンスキー氏は、戦争は「クリミアから始まった。(戦争は)クリミアの解放と共に終わらなければならない」と付け加えた。この発言は、ウクライナはロシアとの戦争終結前にクリミア半島を奪還しなければならないと、ゼレンスキー氏が考えていることを示唆している。
この爆発にウクライナが関与していたとすれば、クリミア半島を標的とした初めての大規模攻撃となる。そして、両国間の重大なエスカレーションにつながるだろうと、モスクワで取材するBBCのウィル・ヴァーノン記者は指摘する。
ロシア政府はクリミア半島を、2014年にロシアが「再び獲得」した「歴史上の」ロシアの土地だと見なしている。ヴァーノン記者は、そのクリミア半島の奥深くが攻撃を受けたとなれば、ウラジーミル・プーチン大統領は大恥をかくことになるとしている。
そして、ウクライナが組織的にクリミア半島のロシア側の施設を攻撃し始めれば、ロシアの対応が非常に深刻なものになることが懸念されると解説。ドミトリー・メドヴェージェフ元大統領(現在はロシア国家安全保障会議副議長)が先月、「審判の日は全ての者(関与した者)に直ちに訪れるだろう。非常に迅速に、そして非常に厳しいものになるだろう」と述べたと伝えた。