プーチン氏、侵攻の継続を宣言 「崇高な」目的達成まで

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(69)は12日、同国の「崇高な」目的が達成されるまで、ウクライナ侵攻を続けると宣言した。

プーチン氏はこの日、ロシア東部の宇宙基地を訪れ、同盟国の中でかなり関係が近いベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談。その後、珍しく公の場で発言した。

プーチン氏はその中で、和平協議は行き詰まったとの認識を表明。開始から6週間目に入っているウクライナ侵攻は、計画どおり進んでいると述べた。

プーチン氏がウクライナ情勢についてコメントしたのは1週間以上ぶり。侵攻初期と比べ、プーチン氏が表に出ることは減っている。

ウクライナ当局者は和平協議について、難しい状況だが継続していると、ロイター通信に述べている。

「リズミカルに」続ける

プーチン氏は発言の中で、ロシア語を話すウクライナ東部の住民に対し、ウクライナ政府がジェノサイド(集団虐殺)を犯してきたと主張。住民保護のために侵攻せざるを得なかったとし、次のように述べた。

「私たちは一方で人々を支援し救助し、もう一方で単にロシア自体の安全保障を確実にするための措置を取っている」

「私たちに選択肢がなかったのは明らかだ。正しい決断だった」

その上で、ロシアは「リズミカルに、かつ粛々と」侵攻を続けると述べた。

ロシアは軍部隊をウクライナ北部から東部に移動させ、「特別作戦」の重点を東部に移している。北部では侵攻開始から数週間、ウクライナ軍の激しい抵抗にあった。

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ロシアの孤立は「無理」

ロシアは西側各国による厳しい制裁により、経済が大揺れの状態にある。

この点についてプーチン氏はこの日、ロシアに「孤立する意図」はなかったと主張。「現代世界で、誰かを深刻に孤立させるのは不可能だ。ロシアのような大国は特に無理だ」と述べた。

ベラルーシのルカシェンコ大統領も、制裁の影響を否定。プーチン氏に、「一体なぜ私たちは制裁をこれほど心配しているのか」と尋ねた。

ロシア経済については、ソ連崩壊以降で最も急激な後退に向かっていると、イギリス政府が先週予測している。

プーチン氏はこの日、ソヴィエト連邦時代の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが人類史上初の宇宙飛行をしてから61周年になるのを記念して、宇宙基地を訪問した。

1000万人が避難

国連はロシアの侵攻開始以降、ウクライナから1000万人近くが避難したとしている。

一方、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は先週、侵攻が始まってから同国は「軍部隊に多大な損失」を被っているとの認識を示した。

侵攻による死者数は、ロシア側についてもウクライナ側についても、独自に検証することはできない。ロシア側は死者数を少なめに、ウクライナ側は士気を高めるために膨らませて、それぞれ発表している可能性があると、アナリストらは警告している。

西側諸国の首脳らは、ロシア軍兵士の死者を7000~1万5000人とみている。