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2022年のパンデミック終息を期待、各国の協力が前提=WHO事務局長
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は12月31日、新年へ向けた声明で、新型コロナウイルスの感染抑制に各国が協力し合えば、2022年にはパンデミック終息に持ち込むことができるだろうと期待感を示した。
テドロス氏は、「このパンデミックの3年目に入るにあたり、今年こそこれを終わらせる年になると自信を抱いている。ただし、全員がひとつになって協力するのが前提だ」と強調した。
「狭い国家主義と一部の国によるワクチンのためこみが、公平性を損ない、オミクロン変異株の出現に理想的な条件を作り出した。この不公平が長く続けば続くほど、阻止も予測もできない形でこのウイルスが進化し続けるリスクが高まる」とテドロス氏は警告し、「不公平を終わらせれば、パンデミックも終わらせられる」と強調した。
テドロス事務局長はさらに新年の抱負として、2022年にパンデミックを終わらせるには「全世界の人の70%が7月までにワクチンを受けるという世界的目標を達成するため、すべての国が協力する必要がある」と述べた。
さらに、パンデミック収束には各国政府が引き続き、「検査、解析、変異株の報告」を含む公衆衛生の手段を駆使する必要があり、それによって不利益をこうむると懸念するようなことがあってはならないと強調した。
また一般市民についても、「マスク着用、距離の維持、混雑を避ける、屋内で会うのをできるだけ避けるか屋内でもよく換気された場所で会う」などの感染対策を続け、それぞれが役割を果たしていかなくてはならないと述べた。
事務局長は、感染症の流行に対する世界的な予防力・検知力・対応力を強化するため、「パンデミック条約」創設などの議論を2022年に推進したいとした。さらに、感染症対応の基礎として、国民的な医療の保障と初期医療の充実に各国が尽力するよう呼びかけた。
テドロス事務局長はこれまでも、貧困国では1回目の接種も行きわたらない一方で、一部の金持ち国がワクチンを独占し人口の大半に2回、3回と接種を重ねていると批判してきた。
日本のワクチン接種率は12月28日の時点で人口の約78%(2回接種完了者)。欧米諸国では人口の大半が少なくとも1回の接種を受けている。一方、2021年末までにすべての国で人口の40%が2回接種を終えるようにするというWHOの目標は、アフリカ諸国の大半で未達成で終わった。
2019年12月31日に中国湖北省武漢市で検出された原因不明の肺炎について、WHO中国事務所が最初の通知を受けてから2年がたった。
新型コロナウイルスの感染症COVID-19の感染確認は世界全体で計約2億8700万件に達した。死者は約550万人。
世界各地で新年を祝う行事が行われているが、各地の当局は感染対策のため、大勢が集まらないように呼びかけている。
各地での感染状況
- 南アフリカは、新規感染の波のピークは過ぎたようだと発表。夜間外出禁止令を解除した。オミクロン株は南アフリカ当局が最初に確認・報告した。
- ドイツでは、シャリテ大学病院ウイルス学研究所のクリスチャン・ドロステン所長がZDFテレビに対し、オミクロン株の感染症状は比較的軽症だというデータを示し、「比較的正常」な冬になると期待していると話した。
- イギリス、イタリア、ギリシャでは、過去最多の新規感染者数を更新している。
- アメリカでは、航空各社がスタッフの感染による人手不足から、数千便の欠航が続いている。
- フランスでは、オミクロン株が感染の主流になったと医療当局が発表した。エマニュエル・マクロン大統領は、これから数週間は大変だろうが「新年には期待している」と述べた。
- イスラエルでは、4回目のワクチン接種を承認した。