新型コロナウイルスの死者、全世界で500万人超える

新型コロナウイルスの感染症COVID-19による死者が、全世界で500万人を突破した。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によって1日、明らかになった。パンデミックが始まって19カ月で大きな節目を迎えた。

ワクチンの普及によって死者の増加ペースは緩やかになっているものの、実際の死者数はもっと多い可能性があると指摘する専門家もいる。各国の保健当局も、数カ月ぶりに感染者数や死者数が増えている場所があると警告している。

世界保健機関(WHO)は、実際の死者数は各国の公式データの2倍から3倍になると予測している。

これまでの感染報告件数は、全世界で2億5000万件近くに上っている。

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死者数が最も多いのはアメリカで、日本時間2日午前10時時点で74万6977人が亡くなっている。これに、ブラジル(60万7922人)とインド(45万8437人)が続く。

しかし、自宅で亡くなった人や農村地域での死者がデータに含まれていないこともあり、実際の死者数はこれより多いとする専門家もいる。

一方で、死者が400万人から500万人に到達するまでの期間は110日と、300万人から400万人までの90日未満よりも長かった。

ワクチン接種者が増えて死亡率が下がっているものの、WHOはパンデミックの「終わりは程遠い」と警告している。

テドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、特に欧州での感染拡大を指摘。ワクチン接種率が低い国で感染者と死者が増えていると述べた。

ロシアでは10月末に、1日当たりの感染者数と死者数がパンデミックが始まって以降で最多を記録した。ロシアは、世界の直近の死者100万人のうち10%を占めている。

下の地図では国の上にカーソルを移動すると、その国の累計感染者数(cases)や死者数(deathsを選択してからカーソルを移動)が表示される(最終更新は今月1日)。

ブルガリアやルーマニアも死亡率が特に高く、病床も逼迫(ひっぱく)している。両国は欧州連合(EU)加盟国の中で最もワクチン接種率が低い。

世界ではこれまでに70億回分以上のワクチンが接種されたものの、富裕国と途上国の間には格差が生じている。

英オックスフォード大学のデータベースによると、低所得国でワクチンを受けた人はわずか3.6%だという。

下のボックスに英語で国名を入れると、その国のワクチン接種の総回数と、100人当たりの回数がわかる。

WHOのテドロス議長は、ワクチンが公平に流通していれば、「現在までにすべての国で接種率40%という目標を達成できていただろう」と指摘した。

「パンデミックが続いているのは、対策手段へのアクセスが不平等な状態が続いていることが大きい」

ワクチンの普及により、多くの国が制限を緩和し、徐々に国境を越えた移動も始まっている。1日にはオーストラリアが、19カ月ぶりに国民の自由な入国を可能にした

一方で、パンデミックが最初に発生した中国はなお感染者ゼロ戦略を追求しており、1件でも報告が出れば厳しいロックダウンと大規模検査を実施している。

死者数は、各国の保健当局の発表を元にしているが、多くの国で実際の死者数を反映していない可能性がある。また、全ての国が同じ方法で死者数を記録しているわけではなく、それぞれの死亡率を比較することは難しい。