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アメリカは台中間の緊張の高まりを「深く懸念」 米安保担当インタビュー
台湾と中国の緊張が高まる中、アメリカのジェイク・サリヴァン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は7日、アメリカは台湾海峡の平和を損なう行為を「深く懸念」しているとBBCに述べた。中国は台湾が設定した防空識別圏に「記録的な数」の中国軍機を4日連続で送り込み、武力を誇示している。
サリヴァン大統領補佐官は、スイス・チューリヒで中国の外交トップ、楊潔篪(ヤン・チエチー)中国共産党中央政治局委員と会談した翌日、ベルギー・ブリュッセルでBBCのジェイムズ・ランデール外交担当編集委員の取材に応じた。
サリヴァン氏は、「我々は、根本的に不安定な活動を目にした時には、非公式にも公式にも立ち上がって声を上げるつもりだ」と述べた。
アメリカに台湾を守るための軍事行動をとる用意があるかとの質問には、「そうした日が決して来ないようにするため、私たちは今行動を取る、とだけ言っておく」と答えた。
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武力行使に消極的に?
アメリカは8月のアフガニスタン撤退を受けて、武力行使に消極的になっているのではないかとの質問に対しては、あの紛争から「教訓を得ようとするのは大きな間違いだ」と、サリヴァン氏は述べた。
「アフガニスタン撤退を踏まえて、ほかの地域におけるアメリカのコミットメントの大きさとレベルについて語るのは重大な誤りだ」
サリヴァン氏はまた、中国について、「自らの世界観を断固として守っていくだろう」との見方を示した。
そして、「アメリカの責務は、同盟国やパートナーと連携し、我々の立場を明確にし、友人のために立ち上がり、我々の利益のために立ち上がることだ。(中略)我々はそうするつもりだ」と付け加えた。
米中首脳が台湾めぐり「同意」
台湾では1949年、共産党が権力を握った中国とは別の政府が樹立された。台湾は自らを独立国家とみなしているが、中国は自国の一部だとしている。
中国は、武力による再統一の可能性を排除していない。
アナリストらは中国について、台湾の正式な独立宣言への懸念を強めていると指摘。蔡英文総統が宣言に向けて動くのを阻止したい考えだとしている。
そうした中、アメリカのジョー・バイデン大統領は、中国の習近平国家主席が「台湾合意」の順守に同意したと述べた。
バイデン氏は、米政府が長年維持する「1つの中国」政策に言及したとみられる。アメリカは同政策のもと、台湾ではなく中国を承認している。
そのほかの問題については
サリヴァン氏はBBCのインタビューの中で、深刻化するエネルギー危機を利用しないようロシアに求めた。
ロシアは過去にエネルギーを「抑圧の道具や政治的武器」として利用したことがあると指摘。現在の状況を利用しようとすれば、逆にロシアが苦しむことになるとした。
英政府に対しては、ブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)協定に対する北アイルランド議定書の一時停止は「安定性に対する深刻なリスク」になると警告した。
北アイルランドとアイルランドとの国境に「ハードボーダー」(厳格な国境管理)が復活する可能性があることが「アメリカにとって深刻な懸念」だとした。
北アイルランド議定書は北アイルランド(英国内)とアイルランド(EU域内)間の陸路国境におけるチェックは不要であることを保証するもの。
ブレグジット交渉では、1998年にイギリスとアイルランドが結んだ「ベルファスト合意」(Good Friday Agreement)を守ることが絶対的優先事項であると、すべての側が合意した。
イランの核開発をめぐっては
また、イランが2015年核合意に復活するための協議の再開を遅らせている間、アメリカはいつまで待つつもりか尋ねると、サリヴァン氏は「イランはあと数週間で戻ってくる準備ができていると(中略)聞いたばかりだが、もしそうでないことが分かれば、同盟国やパートナーと別の方法を協議しなければならないだろう」と述べた。
「イランが本気で交渉のテーブルに着く気があるのか、それとも単に時間稼ぎをしているだけなのかはすぐに分かるだろう。我々はそういうゲームはプレーしない」
サリヴァン氏は、アメリカは「イランが核兵器を手に入れるのを阻止すると決意している。そのために、あらゆる手段を駆使するつもりだ」と述べた。
イランは2015年、アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア、ドイツの6カ国と、制裁緩和と引き換えに核活動を制限することで合意した。
しかし、2018年にアメリカがイラン核合意から離脱。核合意が完全に崩壊するのではないかとの懸念が高まっている。