【東京五輪】 競泳の英男子、金銀独占 200メートル自由形

東京オリンピックは27日、競泳男子200メートル自由形の決勝があり、イギリスのトム・ディーン(21)が金メダル、ダンカン・スコット(24)が銀メダルをそろって獲得した。

速いペースの接戦だった。五輪初出場のディーンが、世界1位のスコットをタッチの差で抑えて優勝した。

スコットはディーンにわずか0.04秒遅れでフィニッシュ。銅メダルは、フェルナンド・シェフェル(ブラジル)が勝ち取った。

オリンピックの表彰台にイギリス男子競泳選手が2人同時に上ったのは1908年以来。

ディーンとスコットは表彰台が確定したことがわかると、ハイタッチをして抱き合った。

その後のBBCスポーツのインタビューでは、2人とも驚いた表情を見せた。スコットは「信じられない瞬間だった」と表現した。

予選1位通過のスコットは優勝候補だった。だが、ディーンはスタートから飛ばし、最後まで力強い泳ぎを見せた。

優勝タイムの44秒22はイギリス記録。

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新型ウイルスに2回感染

ディーンは昨年、新型コロナウイルスに2回感染。いずれも3週間、プールに入れなくなり、東京オリンピックの準備に苦しんだ。

それでも、スコットに続く世界2位の最速スイマーとして東京に乗り込んだ。

「きびしい戦いになるとわかっていた」とディーンはBBCスポーツに話した。

「みんながどう泳ぐかわからなかった。1レースずつの戦いだった」

「イギリスにいるお母さん、家族、ガールフレンド、みんなどうもありがとう。(英南東部)メイデンヘッドにいるみんな、起きていてくれてありがとう」

「彼と競えるのは光栄」

5月に欧州選手権で銀メダルを獲得していたスコットも、よき友人のディーンとともに、勝利の喜びに浸った。

スコットはディーンへの称賛を惜しまなかった。「この1年半で彼はここまで来た。彼を見るのは楽しい」。

「彼はプールの申し子。彼と競えるのは光栄だ」

競技会場の東京アクアティクスセンターのスタンドでは、前日に男子100メートル平泳ぎで金メダルを取ったアダム・ピーティらイギリス競泳チームが声援を送った。感激で涙を流す人もいた。

これでイギリスの金メダルは4個になった。獲得したのは、ピーティ、自転車競技(マウンテンバイク)男子クロスカントリーのトーマス・ピドック、水泳の男子シンクロナイズドダイビング10メートル高飛び込みのトム・デイリーとマティ・リーのペア。

米17歳女子が衝撃的な優勝

この日は女子100メートル平泳ぎの決勝もあり、アメリカのリディア・ジャコビー(17)が、チームメートで2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのリリー・キングを抑え、衝撃的な優勝をした。

ジャコビーは、オリンピックサイズのプールがないアラスカ州から移動し、練習を積んできた。東京五輪が1年延期された間に実力をつけた。