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薬物過剰摂取による死者、コロナ禍で過去最多に アメリカ
米疾病対策センター(CDC)は14日、昨年1年間に薬物の過剰摂取で米国内で死亡したのは推定9万3331人で、過去最多だったとするデータを公表した。
CDCのデータによると、昨年に薬物の過剰摂取で死亡したアメリカ人は、前年から30%近く増加していた。
専門家たちは、一部の薬物がいかに致命的なものなのかを示していると指摘。また、新型コロナウイルスのパンデミックが社会に与えた破壊的な影響もうかがえるとした。
合成オピオイドのフェンタニルの普及が、死者の急増の一因とみられる。フェンタニルはヘロインの約50倍強力だと言われている。
専門家によると、薬の売人はストリート・ドラッグ(違法薬物)に医薬品のフェンタニルを加えて、薬の効果を高めているという。
また、新型ウイルスの感染拡大による孤立感や孤独感も、薬物による死者数の増加の一因となっているとされる。
1時間で11人が死亡
米国立薬物乱用研究所(NIDA)のノラ・ヴォルコウ所長は声明で、「12カ月間に薬物の過剰摂取で死亡した人の数としては過去最多で、少なくとも1999年以降で最大の増加幅だ」とした。
データのうえでは、1日あたり約250人、または1時間あたり約11人が薬物の過剰摂取で死亡している計算になる。
ジーナ・マラゴールドさんのきょうだいディランさんが、最初に薬物を過剰に摂取したのは2020年4月のことだった。マラゴールドさんはBBCニュースに対し、新型ウイルス対策の給付金のせいでディランさんが薬物を使うようになったと語った。
新型ウイルス感染症COVID-19の患者で多くの病床が埋まり、ディランさんを受け入れてくれるリハビリ施設を探すのに苦労したという。
新たな対策トップを指名
その後、ウイルス検査で陽性と診断されたディランさんは、家族が所有する山小屋で自主隔離に入り、そこで薬物の過剰摂取により死亡した。
「この病気はとんでもない。これ(薬物依存)は病気なんです。他の病気と同じように扱う必要がある」と、マラゴールドさん述べた。
こうした中、ジョー・バイデン大統領は13日、ウェストヴァージニア州の元保健長官ラフル・グプタ博士を、国家麻薬管理政策局(ONDCP)の局長に指名した。
上院で承認されれば、グプタ博士がまん延するオピオイドへの対応を指揮することとなる。