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アメリカの出生数4%減少 1979年以来の低水準
アメリカの出生率は昨年、6年連続で低下し、出生数も1979年以来の低水準だった。米疾病対策センター(CDC)が5日、最新の統計を公表した。
統計によると、アメリカでは昨年、約360万人が誕生した。前年と比べて4%減った。
出生数の減少は、すべての民族と人種でみられた。
アメリカの状況は、世界的な傾向に沿うものとなっている。専門家らからは、出生率の低下傾向は新型コロナウイルスのパンデミックにより一段と進むとの見方が出ている。
CDCの報告
CDCは15~44歳の女性1000人あたり何人の子どもが生まれるかを算出した。
その結果、昨年は56人で、記録が残っている中で最少だった。1960年代初めに比べると、ほぼ半分だった。
出生率を人種別にみると、白人と黒人および中南米系は4%、アジア系は9%、ハワイなどの太平洋諸島の人は3%、原住民とアラスカの人は7%、それぞれ減少していた。
1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は1.6で、過去最低を更新した。1971年以降、下降傾向が続いており、2007年からは人口維持に必要な2.1を下回り続けている。
減少の背景
アメリカの出生率の低下は、母親の平均年齢と密接に関係していると、専門家らは指摘している。進学率や就業率の高まりとともに、結婚と出産を人生のより遅い時期に経験する女性が増えているという。CDCの調べでは、女性の第1子出産時の平均年齢は27歳で、2010年の23歳から上がっている。
10代で出産する女性が減っていることも、初産の平均年齢の上昇につながっている。15~19歳では、女性1000人あたり15人が誕生しており、出生率は前年比8%低下した。
米国立衛生統計センターは、新型ウイルスが大きな影響を及ぼしているかは、まだ判断できないとしている。ただ、昨年6月のグットマッカー研究所の調査では、米女性の3人に1人が新型ウイルスを理由に、出産の時期を遅らせたり、人数を減らしたりする傾向にあるとの結果が出た。
CDCの統計では、昨年末ごろに出生数が最も減っていた。この時期は、新型ウイルスのパンデミックが始まったころに妊娠した子どもが生まれるタイミングと重なる。
世界的には
アメリカの出生率の低下傾向は、ドイツや日本などでしばらく続いている傾向と一致する。最近では、タイやブラジルなどの中所得国でも、同様の傾向がみられる。国連は世界全体の合計特殊出生率について、2070年までに2.1を下回るようになると予測している。
国連はまた、世界の人口は今世紀末までに初めて増加がストップするとみている。英科学誌ランセットが昨年掲載した研究は、世界の人口は2064年にピークを迎えると予測している。
今世紀これから大きな人口増加がみられる地域はアフリカだけだと、国連は見込んでいる。