ブラジル大統領、ロックダウン実施の知事らを「独裁者」と非難

ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は21日、独自に新型コロナウイルス対策のロックダウンを行っている州知事や市長を「独裁者」だと批判した。

首都ブラジリアで自身の66歳の誕生日を祝うイベントに参加したボルソナロ大統領は、政府は新型ウイルス対策に全力を尽くしたとし、今は経済を再開させる時期だと述べた。

ブラジルでは先週、保健省の研究機関、オズワルド・クルズ財団(FIOCRUZ)が、同国の保健サービスが歴史的な崩壊に陥っていると警告。国内の病院では集中治療室が満杯になってしまっていると指摘したばかり。

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ボルソナロ大統領はかねてロックダウンや隔離といったCOVID-19対策に反対しており、ウイルスの影響より同対策による経済的打撃の方が大きいと主張している。

2月には国民に対し、新型ウイルスについて「泣き言を言うな」と発言した。

ボルソナロ氏の一連の新型ウイルス対策は、国内外で大きな批判を受けている。

こうした中、エドゥアルド・パゼロ保健相は21日、各自治体に対し、ワクチンの2回目の接種のために在庫を半分残しておく規制を取り消すと発表した。

すでに辞意を表明しているパゼロ保健相は、できるだけ多くの人に早急に1回目のワクチンを接種してもらうためだと説明している。

ブラジルは英オックスフォード/アストラゼネカ製のワクチンと中国のシノヴァクを使用しているが、どちらも2回の接種が必要。また、米ファイザー/独ビオンテック製、米ジョンソン・エンド・ジョンソン製、ロシアのスプートニクVも発注している。

同国はアメリカに続き、世界で2番目に新型ウイルスによる死者が多い。米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、パンデミック開始以降、29万4000人以上が亡くなり、感染件数は1200万件近くに上っている。

現在も、毎日平均2200人以上がCOVID-19で死んでいるという。最近の感染拡大は、非常に感染力の強い変異株が原因。