英スコットランド、新たな新型コロナウイルス警報を導入 エディンバラなど「非常に高い」

英スコットランド自治政府は2日、新たに5段階の新型コロナウイルス警報を導入すると発表した。イギリスではほかに、イングランドで5日から2度目のロックダウンが開始される

スコットランドの警報は、32の自治体それぞれに設定される。現在は全自治体がレベル1(中程度)からレベル3(非常に高い)の範囲に収まっている。

レベル3の地域にはグラスゴーやエディンバラが含まれており、自分の住む自治体以外への不要不急の移動が禁じられている。

スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相は、新システムによって感染が広がっている地域で早急かつ柔軟な対応ができると説明。「誰もが自分の住む地域がどのレベルにあるか把握し、その地域のルールに従うのが重要だ」と述べた。

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スタージョン氏は、イギリスの中ではスコットランドは新型ウイルスの感染者が少ないと述べた一方、油断する余裕はないと釘を刺した。

「厳しい制限を望む人はいないが、高い警報レベルになって制限が必要となれば、躊躇(ちゅうちょ)はしない」

「まず、スコットランド全土が対象の、2世帯以上が屋内では集まらないという決まりを守って欲しい。そしてレベル3の地域には、本当に不要不急の用事がない限りは出入りしないでほしい」

スコットランド政府の統計によると、11月1日の24時間で新たに1148人の感染者(検査を受けた人の7%)が報告されたほか、6人が亡くなった。

スコットランドの新型ウイルス警報

レベル0(ほぼ通常どおり): 3世帯8人までの屋内での集会を認める。屋外では、5世帯15人までが許可される

レベル1(中程度):-屋内外に関わらず、2世帯6人までの集会が許可される

レベル2(高い):他世帯との屋内での集会は禁止。屋外やサービス業の施設では2世帯6人までの集会が可能。パブは食事に伴う場合は屋内でアルコール飲料の販売ができるが、営業時間は短縮される

レベル3(非常に高い):アルコール飲料の販売は禁止される。レストランは厳しい制限を強いていれば営業可能

レベル4(ロックダウン):3月のイギリス全体のロックダウンに近い制限が想定されており、生活必需品を売る店舗以外は休業となる。一方、屋外での集会は一部許可される可能性があり、学校も閉鎖されない

スタージョン氏によると、警報レベルは毎週見直される予定。火曜日にスコットランド議会で決定され、金曜日から変更される見通しだ。

ジョン・スウィーニー副首相はBBCの取材に対し、9月に独自に設定した家庭やサービス業の施設への規制によって、スコットランドはイングランドよりも「強い立場」にあると説明した。

一方で、感染拡大が防げなかった場合にスコットランド全体をロックダウンする可能性を排除するのは「馬鹿げている」と話している。

イングランドでは10月31日、ボリス・ジョンソン首相がイングランドで11月5日から12月2日までの4週間、2度目のロックダウンを開始すると発表。バーやレストラン、ジム、社会生活の維持に必要不可欠ではない店舗は5日から閉鎖される。

今春に導入した制限措置とは異なり、学校や大学などは閉鎖されない。

11月1日にはマイケル・ゴーヴ内閣府担当閣外相が、ロックダウンが12月2日以降も続く可能性を示唆している。

「経済的保証を」

スタージョン氏とスコットランド保守党のダグラス・ロス党首は財務省に対し、パンデミックで一時帰休を余儀なくされた人への給与助成の延長について保証を求めている。

イギリスでは一時帰休になった人に8割に当たる額を1カ月につき最大2500ポンド(約32万円)まで給付していたが、徐々に廃止されつつあった。

スコットランドはまた、将来的に全体でロックダウンすることになった際に、イングランドと同様の補助が得られることを要求している。

野党のスコットランド自由民主党のウィリー・レニー党首も、企業が補助をいつ使うか「選べる」ような柔軟性が必要だと訴えた。

最大野党・労働党のサー・キア・スターマー党首は、イングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドに共通した全国一律のロックダウン対策を要求している。